「ハロウィン・フェスタ完全版」はその名の通り、ハロウィンをモチーフにした対戦型の3Dアクションゲーム。フィールド上で4体のキャラがキャンディの争奪戦を繰り広げる。ルールは簡単。プレイヤーは、選択したキャラを操り、制限時間内に他のキャラよりも1個でも多くのキャンディを集めることが目的。最大4人でプレイできる。

ルール同様、操作もシンプル。キーボードのカーソルキーまたはゲームパッドの十字ボタンでキャラを移動させ、【Z】キーまたは【A】ボタンでお菓子袋を拾う/投げる。投げたお菓子袋が何かにぶつかると、中からキャンディが飛び出すので、あとはすばやく走り回り、他のキャラに拾われるより先に拾い集めればよい。

ゲーム開始時に選択できるキャラは「パンプキン」「女の子」「魔法使い」「雪だるまさん」「ブリキマン」の5種類。キャラごとに「攻撃力」「移動速度」「運」のパラメータが異なる。各キャラには「A」から「D」まで、4種類のカラーパターンが用意されているため、すべてのプレイヤーが同じキャラを選択することも可能だ。

キャラ選択後、セレクト画面でステージを決定すると、ゲームがはじまる。プレイヤーは、制限時間内にすばやくフィールド上の菓子袋を拾って投げつけ、中のキャンディを飛び出させて拾いまくる。制限時間は90秒。菓子袋はどこにぶつけてもよいが、より多くのキャンディを集めている相手にぶつけることがポイント。菓子袋をぶつけられたキャラはダメージを受け、体力が0になると一定時間、動けなくなってしまう。しかもこのとき、持っているキャンディを撒き散らすため、横取りして大逆転できるチャンスも生まれる。キャラの体力と持っているキャンディの数は、画面上で確認できる。

ゲームの舞台として使用できるのは「墓場」「台所」「書斎」「子供部屋」「応接室」の5ステージ。例えば、墓場の場合は「棺桶」「墓石」「枯れ木」、書斎であれば「本棚」「椅子」など、ステージ上に配置されるオブジェクトが変化する。雰囲気が変わるのはもちろん、移動のしやすさやお菓子の拾いやすさなども多少、変わってくる。ステージごとにBGMも変化する。また、各ステージにはそれぞれ異なるステージマスターが存在する。ステージマスターを出現させるには、1人プレイモードで特定のステージにおいて5回トップをとればよい。

ハロウィンをモチーフにしたキャラクタデザインはとてもかわいらしく、操作性も悪くない。コウモリの羽を生やした菓子袋が空を飛んできて、羽だけ残して地面に落ちるなどの演出も楽しい。全体によくできたゲームだ。

こうしたパーティゲームはステージが一画面に収まるように設計されたものが多いが、「ハロウィン・フェスタ完全版」では、プレイヤーの数だけ画面を分割することで広いステージを使ってのプレイができるように工夫されている点もユニークだ。常に自分のキャラが分割画面の中央に来てわかりやすい上、他の人の状況も見ることができるので非常に楽しい。その分、若干動作は重くなるが、いまどきのマシンであれば、まず問題にはならないだろう。

開発中に苦労した点
キャラクタの操作の簡略化とゲーム画面の見せ方に苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
ぜひ、友達を集めて4人対戦で楽しんでください。

今後のバージョンアップ予定
当分はバグ修正版リリースのみとなります。ストーリーモードの追加なども考えていますが、いつになるかわかりません。