五線譜上に音符を配置するだけで、簡単に楽譜を作成・印刷できるソフト。わかりやすいチュートリアルが付属し、はじめて使うユーザでも楽譜作りを楽しめる。「Finale NotePad」は、人気の高い楽譜作成ソフト「Finale 2004」の入門版に位置づけられるフリーソフト。マウスなどを使い、直感的な操作で楽譜を作成できることが大きな特徴。楽譜を作成するには、まずウィザードで、ページサイズやパート、調と拍子といった項目を設定する。これで入力用の五線譜が用意される。音符を入力してゆけばよい。2分音符/4分音符といった基本的なものはもちろん、臨時記号(シャープ/フラット/ナチュラルなど)などもワンタッチで入力できる。
楽譜の規則を「Finale NotePad」が判断してくれるため、ユーザは最小限の入力手順で効率的に楽譜を作成できる。和音や連符などもツールパレットで指定するだけで、入力済みの音符に重なる形で入力することが可能。コピーや削除もマウスで行うことが可能で、編集はスムーズだ。また、プレイバック機能があり、入力した楽譜をその場で再生して確認できる。
楽譜特有の記号群も用意されており、一般的に使用される楽譜表現すべてに対応する。スラーやクレッシェンドのように幅が不定なものも、自由に引き伸ばしたり縮めたりできる。楽譜用にKousakuという日本の出版譜に合わせた特製のフォントが用意されているため、市販の楽譜と変らない印刷結果を得られることも特徴のひとつだ。
さらに五線譜だけでなく、歌詞を入力することも可能。きちんと歌詞が割りつけられた楽譜を作成できる。歌詞以外のテキスト編集も充実しており、タイトルやコピーライト、演奏の解説・指定などの文字列を入力できる。