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新着ソフトレビュー

2004.07.14

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スーパーHTMLエディタ
2画面表示でプレビューしながら編集できるタグ挿入型HTMLエディタ

■Windows XP/Me/2000/98　　■フリーソフト


	左のエディタで入力したタグが即座に右のプレビュー画面に反映される
	◎そのほかのスクリーンショット JavaScriptの挿入では、10種類の定型メニューを入力できる C言語のソースファイルに色を付けてHTML化できる

プレビューを確認しながら編集できるタグ挿入型HTMLエディタ。テキストファイルやC言語ソースのHTML自動変換も行える。

「スーパーHTMLエディタ」は、編集内容をリアルタイムでプレビューできるHTMLエディタ。左右に2分割されたウィンドウの左側に編集エリア、右側にプレビューエリアが配置される構成。上部のメニューやボタンなどからタグの挿入やテキストのHTML変換を行えるほか、ウィンドウ内のファイル一覧リストから、すばやく編集対象ファイルを切り替えられる。ファイル形式はTXT/HTML/HTMのほか、C/CPPなどのC言語のソースファイルに対応する。

操作方法は、文字列を選択してタグを指定すると、文字を挟み込むようにタグが挿入されるという、タグ挿入型HTMLエディタとしてオーソドックスなもの。ファイルを新規作成すると、<html>や<body>といった基本的なタグを自動的に挿入してくれる。さらに、背景色やリンク色などを新規作成時に指定できる「枠組みを新規作成」機能も用意されている。

ツールボタンからは<BR>、<HR>、<H1>～<H5>といった基本的なタグを挿入することが可能。ハイパーテキストリンクや画像の挿入に使用するファイル指定ボックスがあり、ファイルを指定して「リンク」または「画像」ボタンをクリックすることで、リンクや画像埋め込みタグを挿入できる。色を指定する場合は、スライダーで色を合成してカラーコードを挿入できるようになっている。

ユニークな機能として、

テキストファイルに基本的なタグを挿入してHTMLに変換する機能
C言語のソースファイルにタグを挿入し、色分け表示する機能
あらかじめ用意された10種類のJavaScriptを挿入する機能
ソース中のメールアドレスの部分を暗号化する機能
テーブルを利用して、月間カレンダーを挿入する機能

などがある。

入力したタグは随時プレビューエリアに反映され、画像やリンクも表示もされる。プレビューはInternet Explorer互換で、コンテキスト（右クリック）メニューから「前に戻る」「次に進む」などを実行できるほか、印刷を行うことも可能だ。

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reviewer's EYE

各所にユニークな機能で味付けされつつも、基本となるタグ編集の部分は比較的ベーシックなエディタといってよい。ユニークなのは、例えばJavaScriptの挿入コマンドだったり、C言語のプログラミングソース内のキーワードを色分け表示するように、タグを自動で挿入してくれたりといった点だ。

JavaScriptでは、ブラウザのステータスバー部分にメッセージを表示したり、マウスポインタを重ねると画像が変化するロールオーバーを作成できたりといったもので、市販アプリケーションはともかく、オンラインソフトにはあまり見られないものだろう。色分け表示の方は、筆者個人としてはまったく縁のない部分だが、Cの学習用教材をHTMLで作成するといった用途を想定してのものだろうか。

エディタ部の表示は極めてシンプルで、テーブルを入れ子にするような複雑な構造のページを作る場合は、ソースがやや読みにくいかもしれない。行番号の表示やHTMLタグの色分け表示などがあればソースの可読性がぐっと向上するのではないかと思う。また、筆者のテストマシンとの相性問題かもしれないが、【Tab】キーによるインデントができず、位置揃えをスペースキーで行わなければならなかったのもちょっとどまどった。

このようにちょっと気になる点もあるが、その一方で、ウィンドウを2分割して編集画面ととプレビューを同時に見られるのは、タグ挿入型の利点とWYSIWYG型の利点をミックスしたものとして評価できる。編集結果をダイレクトに確認できるので、タグの機能そのものを学びながらページを作成するのによいだろう。

なお、ウィンドウサイズが1,022×717ピクセルの固定なので、パソコンのスクリーンサイズによっては使いにくいことがあるかもしれない。

（福住護）

ソフト作者からひとこと

ソフトを開発しようと思った動機、背景
学校でC言語のレポートをホームページに見やすいような形式で提出しなければならなかったことが、このソフトを開発しようと思ったきっかけでした。最初は、市販のHTMLエディタで見やすいように一つひとつ色付けなどをしていたのですが、毎回同じ作業をするのは大変でした。そのため、HTMLへの変換や色付けを自動的にできるソフトとしてβバージョンを公開しました。

その後、それだけの機能では物足りなかったので、タグ挿入型エディタにすることにしました。タグ挿入型エディタはたくさんありましたが、どれも私にとっては使いにくく、タグ挿入にも時間がかかるものが多かったですので、それらの問題を改善できるように改良していきました。

開発中に苦労した点
一番苦労したのがプレビュー関連の機能でした。プレビュー機能は、タグを入力しながら、出来具合をリアルタイムに確認できる機能です。プレビューをどのように実現するか悩みました。現在でも、プレビューを有効にすると、仕様から「元に戻す」機能が使えないことが現在の最大の難点です。

ユーザにお勧めする使い方
CのソースやテキストファイルなどからHTMLへの変換、ホームページ作成時の効率化などに使っていただければうれしいです。タグに通じた上級者をターゲットにしていますが、初心者の方でも使いやすく、さまざまな用途に使えるように工夫しています。

今後のバージョンアップ予定
現在わかっているバグや仕様は「元に戻す機能が使えない」ことと、「1,024×768より低い解像度の場合、うまく表示されない」ことです。これらの問題の改善や、新たな便利な機能の追加が今後の目標です。ユーザの方のメールによる要望にもできるだけ対応できるようにがんばっています。

（野田工房）