「ナンクロ クリエイタ〜」は、クロスするワードをヒントに、数字がふられたマスに共通の文字を埋めていくパズルゲーム「ナンクロ」を作成するための専用ソフト。簡単に作成することが可能で、

1. 縦横の総文字数を入力し、パズルのサイズを設定
2. 必要に応じて、最初の手がかりとなる「ヒント」や、解答の目標になる「こたえ」「テーマワード」、使用する文字の制限などを指定
3. パズル編集画面から文字や黒マスを入力
4. 診断機能でルール違反がないかチェックを行い、ナンバリングして保存

パズル作成の大きな味方となるのが、20万語以上を収録した専用単語辞書での検索機能。マス目と文字を指定して、例えば「ク」なら、「ク○」「○○ク」など、文字数や位置を限定した8文字までのワードを検索することが可能だ。検索には「検索」「交差検索」「くしざし検索」「正規表現で検索」の4種類が用意されている。

• 検索：文字とマス目上の位置から候補となり得るワードをひとつ探す
• 交差検索：文字と縦横のマス目上の位置から、候補となり得るふたつのワードを同時に探す
• くしざし検索：交差検索を発展させたもので、ひとつの検索結果ワードから、さらに派生する複数のワードを探す
• 正規表現で検索：ワイルドカード（*/?）を含めた自由な検索を行う。解答モードでも利用できる

クロスワードパズルというと、普通は一般雑誌に載っているパズルのページとか、懸賞などがお馴染みだろう。パズル好きな人に聞いてみると、難易度が高い上級向けとか特定ジャンルの単語で構成されたものなどもあるようだ。そうなると自分でパズル作成に乗り出す人も出てくるらしい。

ナンクロの場合、マスに番号が振られていて、それが例えば1が「サ」、2が「ウ」に対応するという風になっている。きちんと文字を当てはめると全体が矛盾なく単語で埋まるという仕掛けだ。作成時にかなりの試行錯誤があるし、言葉探しの面で辞書の助けがあると格段に作業が楽になる。解く場合には辞書が整備されていれば、機械的にチェックしていくことができそうで、パソコンが威力を発揮しそうな分野だ。

試してみると、元のルールが単純なため、素人の筆者でも難なくパズルが組み立てられる。ボキャブラリ不足の面は付属の辞書が補ってくれるし、見逃しなどのうっかりミスもソフトがチェックしてくれる。

誕生日などのイベント時に、贈りたい言葉を真ん中あたりに組み合わせて配置し、パズルに仕立ててメールしてみるのも楽しそうだ。素人にはちょっと敷居の高いパズル作成を身近なものに変えてくれる「ナンクロ クリエイタ〜」、一度チャレンジしてみてはいかがだろう。

開発中に苦労した点旧版「NumCro Creators」を改良するに当たって、何といっても辞書検索関連のコードを一から書き直した点がとても苦労しました。検索ウィンドウの複数表示やメインウィンドウとの連動、交差し得るワードのみリストアップなど、地味で大変な作業でしたが、いまではこのソフトのウリともいえる立派な出来栄えになったと思っています。そのほかにも、テーマワードや盤面の強調表示、ナンバリングウィザードなどの主要な機能は、実際にナンクロを作成される方々のご意見にもとづいています。メールや掲示板でコンタクトしてくれた皆さんにはとても感謝しています。

ユーザにお勧めする使い方
ナンクロを解いて遊んだことがあり、自分でも作ってみたい……そんな方にぜひお勧めしたいソフトです。作成したナンクロは、プリンタで印刷するほか、CSVファイル（Excelで整形する）やBMP（Web上で公開するなど）として出力することができます。このソフトを通じてナンクロ作成の楽しさがわかっていただけると、とってもうれしいです。

今後のバージョンアップ予定
いまのところ新機能の追加予定はありませんが、寄せられたご要望は可能な限り、対応していきます。