Vector： Animation-banner Source-image Maker （ASM）

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2004.06.26

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Animation-banner Source-image Maker （ASM）
アニメーションバナーの素材となる画像を自動生成してくれるソフト

■Windows XP/Me/98　　■シェアウェア


	BMPやJPEG画像をもとにアニメーション用のフレーム画像を作成する
	◎そのほかのスクリーンショットプレビューを実行するとをフレーム生成し、再生を行うフレームリストに画像をコピーして編集できる

アニメーションバナーの素材として使える画像を自動生成してくれるソフト。

「Animation-banner Source-image Maker （ASM）」は、静止画像を1枚用意するだけで、アニメーションのコマとして使える複数の画像を生成してくれるソフト。操作は、

あらかじめ用意しておいた静止画を「ASM」で開き（読み込ませ）、
アニメーションのタイプを選択する

だけでよい。あとは「保存」を実行すれば、アニメーションの各コマとなる静止画像が必要な数だけ出力される仕組み。画像を読み込ませるのは、ドラッグ＆ドロップで行えるほか、クリップボードから取り込むことも可能だ。

アニメーションのタイプとして用意されているのは、

Slide 交差：元の画像が水平または垂直にスクロールする
Turn 2D回転：画像の中央を中心として回転する
Rotate 3D回転：画像を立体的に回転させる
Zoom 拡大/縮小：遠くのものが寄ってくるように連続拡大する
Diffuse 拡散：画像が消えて、再び現れる
Elastic 伸縮：画像が中心に向かって圧縮されたり、中心から伸展したりする
Hue 色相変換：画像の色相を自動的に変化させる

の7種類。いずれのタイプでも「マスク」オプションを設定することが可能で、背景色を表示するかどうかを選択できる。マスクのほかに、タイプごとのオプションもある。例えば「Slide 交差」では、左右から同時に画像が現れて交差する（両端から交差）、「Rotate 3D回転」では、水平・垂直のどちらの軸を回転させるか、を選択できる。

実際の出力前にプレビューすることも可能。プレビューを実行すると、アニメーションのフレームが自動的に作成され、そのままプレビュー再生が行われる。プレビューでは、通常再生とコマ送りを切り替えて確認できる。コマ送り中に「Copy」を実行することで、表示中のコマがクリップボードに転送されると同時に、フレームリスト画面に追加される。フレームリストでは、不要なコマの削除や順序の入れ替えなどを行える。

画像形式は、読み込みがBMP/JPEGに、また保存はBMPに対応。実際にアニメーションバナーを作成するには別途、作成用のソフトが必要となる。

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reviewer's EYE

GIFアニメーションやFlashなどのアニメーションファイルそのものを作るのではなく、フレームとなる静止画像の生成に割り切ったソフトだ。その分操作も簡単で、基本的に画像の読み込み→プレビュー→保存の3ステップで完了する。生成したフレームはBMP形式でファイル名に連番をつけて自動保存されるので、あとは適当なツールに読み込んでアニメ化すればよい。また、生成するフレーム数などもアニメーションタイプに応じて自動的に決められるので、利用者は設定を一切気にする必要がない。この手軽さが「ASM」最大の売り物だ。

バナーといえども動きに凝りたいという人には不満だろうが、昨年末に買ったWebグラフィック作成ソフトもまだちゃんと使い方を勉強していない筆者にとっては、この手軽さは魅力。エフェクトの種類も普通のユーザにとってはまず十分ではないかと思う。本格派のユーザにとってもWebサイトのプロトタイプ用にとにかく急いで作りたいといったときには結構、役立つのではないだろうか。

（福住護）

ソフト作者からひとこと

ソフトを開発しようと思った動機、背景
以前から「Animation GIF Maker」（Copyright （C） NH）を利用して、アニメーションGIFを作成しておりましたが、フレームごとの画像を1枚1枚作成し、保存するという手間がかなりかかっていました。その後、Adobe製のソフト「LiveMotion」「Photoshop」を購入しましたが、メインで使用しているパソコン（Windows 98/PentiumII 400MHz）では、「LiveMotion」に至っては動作環境外、「Photoshop」も動作が重くて……。そこで、簡単なアニメなら、プログラムで元になるフレーム画像を一括して生成しようと思って本ソフトを開発したわけです（※「Animation GIF Maker」は、現在配布されていないようです）。

最初、「Silde」「Turn」「Rotate」というように、種類別単体で作成配布していましたが、アニメーションの種類が増え、個々に管理するのが大変になったために、一つのソフトにまとめる形にしました。

ユーザにお勧めする使い方
Ver.2.0.0では、各フレーム画像をリストに保管する機能を追加しました。これにより、各アニメーションタイプで生成したフレームを組み合わせた形で一括して連番保存が可能になりました。

今後のバージョンアップ予定
今後、追加したい機能は次の通りです。