「駅探エクスプレス」は、乗り換え案内ソフト「ekitanExpress Online」の新バージョンにあたるソフト。名称の変更とともにユーザインタフェースも一新された。さらに、経由地を最大4ヵ所まで指定できるようになったほか、ランドマークからの駅指定機能の追加、検索履歴機能の強化などが図られている。

新しいメイン画面は、電子メールソフトのような3ペインの構成。左側に乗車駅、下車駅などの検索条件、右上に検索結果リスト、右下に詳細情報が表示される。乗車駅/下車駅/経由駅は直接入力のほか、駅パレットから選択入力を行うことも可能。駅パレットにはランドマークを登録して、ランドマークから指定することもできる。また、一度入力した駅は履歴がプルダウンリストに表示されるので、リストからの選択もできる。さらに、乗車駅/下車駅の入れ替えや、乗車駅/下車駅/経由駅をセットにした一括指定機能もある。

検索結果には乗り換え回数、所要時間、料金が表示されるが、定期券所有区間を登録しておけば、定期券を考慮した料金で計算される。1本前後の列車を指定したり、乗り換え待ち時間を指定しての再検索も可能で、各駅の電車やバスの時刻表、地図、天気、スポット情報、宿泊情報の表示もできる。検索結果は携帯電話にメール送信できるほか、テキスト、HTMLへの出力、印刷も可能。「交通費メモ」に記録することで、交通費精算も簡単に行えるようになる。

「交通費メモ」は指定期間の交通費を計算する機能で、チェックした項目だけを計算したり、往復料金を計算したりといったオプションを備える。項目の編集や削除が可能で、印刷やCSVファイルへ出力する機能もある。同梱されているExcelの交通費精算サンプルマクロを使って、帳票形式の計算書をワンボタンで作成することも可能だ。

検索条件の指定や使い勝手は、Webサイトのそれをはるかに凌駕している。復路の検索を簡単にする乗車駅/下車駅の入れ替えや、よく使う経路を一括で指定できる機能は、駅名入力の手間を大幅に減らしてくれるし、1本前後の列車、待ち時間調整をしての再検索機能や指定席/グリーン席の指定機能は非常に便利だ。

画面はすっきりとまとまっていて使いやすい。Webサイトのように、検索結果を比べるのに上へ下へとスクロールを繰り返す必要もない。「駅前探検倶楽部」もよくできたサイトだと思うが、「駅探エクスプレス」を使ってしまうと、Webサイトの限界を思い知らされる気がする。

個人的には何が便利といって、交通費精算にとどめを刺す。出かけるときにはほぼ必ず乗り換え検索をするのだが、そのまま交通費の精算ができるとなれば、確定申告時のあの面倒な交通費計算の手間がなくなるわけだ。もちろん出張族が会社に請求する場合も事情は同じだろう。旅の多い人には文句なくお勧めできるソフトだ。

• ブラウザとサーバのやり取りの回数や通信データ量が多くなり、速度が遅くなる
• 多機能を実現するとWebブラウザでは操作が多く、面倒になってしまう

また、月末等の交通費精算で、乗り換え案内を手帳片手に同じ条件で調べ直すなどのご利用も多いことがわかり、検索履歴を保存しておければと考えたのですが、Webブラウザではローカルデータの保存は困難です。

一方、インターネットへの接続環境はADSLなど常時接続が急激に増加していることから、インターネットへの接続をするという「壁」は非常に低くなってきております。

そこで、インターネットのよい点とアプリケーションのよい点を融合させた「駅探エクスプレス」を開発いたしました。

開発中の苦労
Ver.2.0の「駅探エクスプレス」はユーザインタフェース部を大きく改良しました。以前のバージョンをご利用の方が戸惑わないように、また初心者にも上級者にも使いやすく利用できるようと努力しました。

ユーザにお勧めする使い方
「駅探エクスプレス」はインターネットと連動することにより、リアルタイムな情報を提供します。全国エリアの運行情報にも対応してますので、「起動時」オプションで運行情報などを起動しておくと便利です。乗り換え結果に連動した運行情報もご案内できますので、出かける前にサッと検索して、乗り換え経路や料金はもちろん、出発・到着時間や運行情報もご確認ください。また、検索したあとに「交通費メモ」ボタンを押して検索結果を保存しておけば、Excelにまとめて月末などの交通費精算も楽々です。

今後のバージョンアップ
インターネット連動の強みを活かし、リアルタイムな情報との連動をますます強化します。また、開発にはユーザさまの声が非常に助けになっております、今回のVer.2.0もユーザさまの要望事項をいくつも反映させています。こんな機能がほしい！　など、ぜひご要望をお聞かせください。