「スグレモ3」に収められているのは、

• ファイルやフォルダの圧縮・展開を行う「圧縮ツール」
• 大きなデータを複数ファイルに分割し、復元できる「分割ツール」
• ファイルの検索が簡単にできる「検索ツール」
• 画面のキャプチャを行う「撮画ツール」

「圧縮ツール」は、DLL不要のアーカイバで、基本的な操作はドラッグ＆ドロップで行う。起動すると現れるドロップウィンドウかデスクトップに作成されるアイコンに、圧縮したいファイル/フォルダをドラッグ＆ドロップすればよい。エクスプローラなどのコンテキスト（右クリック）メニューからの圧縮も可能。コンテキストメニューからは、圧縮後のファイルを添付した状態でメーラを起動することもできる。対応する圧縮形式はZIP/LZH/TARの3種類。ユーザが形式を指定して圧縮できるのはもちろん、最もファイルサイズの小さくなる形式を自動判別して圧縮してくれる機能もある。自己展開アーカイブやZIPのパスワード機能にも対応。また、メールに添付してファイル送信を行う場合、圧縮前後での料金の差額（28.8kbps、3分10円で換算）を表示することもできる。

「分割ツール」は、保存先のメディアに合わせて、簡単に分割サイズを指定できるのが特徴。フロッピー/MO/CD-R/DVD-RAMをはじめ、メモリースティックやスマートメディア、コンパクトフラッシュなどにも対応する。ファイル/フォルダを圧縮した上での分割や、自己復元方式（EXEファイル）での分割も可能。メイン画面やデスクトップアイコンへのドラッグ＆ドロップ、コンテキストメニューの「送る」からの分割・復元も可能だ。

「検索ツール」は、「カンタン検索」「スーパー検索」「ディスクビューア」の3種類のサブツールからなる。「カンタン検索」は、日付、ファイルの種類、キーワードなどの条件を指定して検索するツールで、キーワードには文書中の文字列を指定する。「スーパー検索」は、日付やファイルの種類（拡張子）、キーワード、サイズといった複数の条件を組み合わせ、絞り込み検索を行えるもの。ファイルの重複チェック機能があり、ファイル名が同じだけでなく、内容が一致するかどうかを調べることができる。「ディスクビューア」は、ドライブの内容を視覚的に捉えることができるツールだ。

収められた4種類のツールは、操作をシンプルに、扱いやすく作られているのが特徴。例えば「圧縮ツール」の操作はドラッグ＆ドロップが基本で、対応形式は3種類に絞られている（実際に、WindowsではZIPとLZHがあれば一般的に用は足りる）し、「カンタン検索」ではボタンを押すだけで条件設定ができてしまう、といった具合だ。

それぞれのソフトの機能は特に高機能・多機能というほどではないが、一般的な使用には十分だ。その中でも「撮画ツール」はフリーハンド領域をキャプチャできたり、マウスポインタの形状も選択できたりとユニークな機能も備えた、なかなか使いでのあるソフトになっている。また、「圧縮ツール」「撮画ツール」ではファイルを添付した送信ができるのもうれしい機能だ。

ちょっと気になるといえば「スーパー検索」だろうか。「スーパー検索」は、まず最初にドライブをスキャンするのだが、これに結構時間がかかる。それはよいのだが、起動と同時にシステムドライブをスキャンする仕様になっている。検索目的がシステムドライブであればよいが、別のドライブを検索したい場合はこの時間がまるまる無駄になってしまう。このあたりが改良されれば、とは感じた。

ビジネスソフトをバリバリと使いこなしている人が、実はこうしたツール類をまったく使わない（もしくは存在を知らない）ということも少なくないようで、実にもったいないことだと思う。