レーザーをミラーで反射させ、ボムをすべて破壊した上でゴールまで導くアクションパズルゲーム。前作「RayTrace for Windows」のシステムをさらに洗練した上で、分岐プリズムや重力場、レーザーの威力を増減させるアイテムなど、さまざまな仕掛けが新たに追加された。ステージ数も大幅に増えている。ルールは単純明快だ。マップ上の固定位置から発射されるレーザーをミラーで反射させ、制限時間内にゴールまで導けばよい。マップ上には「ボム」と呼ばれる球が置いてあり、レーザーですべてを破壊しなくてはならない。一度配置したミラーは回転だけが可能で、移動や削除はできない。ミラーを回してボムを破壊したり、複数の鏡を置いて反射を繰り返しながらレーザーを進めていく。ミラーの数には限りがあるので、むやみに置くだけではクリアできない。
操作はマウスのみで行う。カーソルの右上に○印が出ている状態(何もない空間)で左クリックするとミラーが配置される。ミラーはドラッグで回転させることができ、右クリックしながらドラッグすると角度を微調整できる。
ステージは「RayTrace BasicTraining StageSet」「RayTrace2 ItemTraining StageSet」「The Orangeade StageSet」の各セットに分かれており、各12ステージ、合計36ステージで構成されている。ステージクリア時に獲得できるスコアは残ったミラーの数と時間で決定され、セットの合計スコアが一定以上に達すれば、次のセットに進める。
「RayTrace BasicTraining StageSet」は、操作方法やルールなどに慣れるための基本トレーニングセット。序盤はマップも単純だが、途中から複数の色のレーザーとボムが登場する。レーザーと異なる色のボムを破壊してしまうと、残り時間が減ってしまう。どのレーザーとも色が違う「絶対ボム」は破壊しないこと。壊してしまうと無条件に時間が減ってしまう。複数のレーザーがあるステージでは、そのすべてをゴールに導かなくてはならない。
「RayTrace2 ItemTraining StageSet」は、さまざまなアイテムや仕掛けを使いこなすための応用トレーニングセット。勝手に回転するミラーやレーザーの威力を増減させるアイテム、分岐アイテムなどが登場する。分岐させたレーザーはすべてゴールに導かなくてはならないなど、難易度も上がっていく。
最も特徴的なアイテムが「重力場」。直進しかできないレーザーを曲げてしまうのだ。レーザーを引きつける強さはアイテムごとに異なり、数値が表示されているものは耐久度を持っていて、レーザーが当たってカウントがゼロになると壊れてしまう。
トレーニングセットが終わると、最後の「The Orangeade StageSet」が待っている。これまでの訓練の成果を発揮してクリアを目指そう。なお、各ステージはビットマップ画像とテキストファイルで構成されているので、仕様さえ理解できれば、自分でオリジナルのステージを作ることも可能だ。