ハードディスク内のメールログや各種文書ファイルを高速検索できるインデックス方式の全文検索ソフト。テキストファイルやHTMLファイルのほか、Adobe Acrobat文書、Microsoft Office文書、一太郎文書などの検索を行うことが可能。「サーチクロス」は、あらかじめハードディスク内のファイルからインデックスファイルを作成し、作成したインデックスファイルに対して検索を行う全文検索ソフト。そのため、実行するたびにハードディスク内のファイルを直接検索するよりもはるかに速く結果が得られる。インデックスファイルはパソコンのアイドル時に自動更新させることができ、常にほぼ最新の状態を維持することが可能だ。
メールログの検索を行えるのは「Outlook」「Outlook Express」「Netscape Mail」「Becky! Internet Mail」をはじめとした主要なメールソフト。「サーチクロス」のインストール時に、現在インストールされているメールソフトが調査され、「どのメールソフトのログを検索対象にするか」をユーザが指定できるようになっている。
文書ファイルではテキスト、HTML、MHTMLはもちろん、「Adobe Acrobat」「Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)」「一太郎」「DocuWorks」の各文書を検索対象にできる。外部フィルタ拡張が可能で、標準出力のコマンドフィルタを導入することにより、検索対象にリッチテキストや「Lotus1-2-3」「松」の文書ファイルなどを追加することも可能だ。
メイン画面は、メールソフト風レイアウトの3ペイン構成。ただし、左側ペインはフォルダツリーの代わりに、エクスプローラの「検索」に似たペインが配置される。左側のペインでキーワードや検索対象の場所・種類を指定し、右上のペインに検索結果を一覧表示する仕組み。一覧から文書を選択すると、右下のペインに文書の内容が表示される。AND/OR/NOT検索が可能で、スペースを含むフレーズや人名も最適な形で検索できる。
検索結果一覧からは、メールの返信や、ファイルが含まれるフォルダを開くといった操作も行える。「WZ Mail」「Becky!」「鶴亀メール」など一部のメールソフトでは、検索メールを再表示することも可能だ。また、検索結果にマークを付け、マークした文書だけを一覧表示する機能もある。
そのほか、
- 他人に見られたくない文書をファイルやフォルダ単位で指定して一覧表示から除外する機能
- 複数のインデックスファイルを切り替える機能
- 検索語を入力するウィンドウを常駐させ、タスクトレイアイコンやホットキーからすばやく呼び出す機能
などを備えている。