縮小印刷や小冊子印刷など、多彩な印刷を実現する高機能プリンタドライバ。異なるアプリケーションの複数文書を1枚の紙に印刷したり、あらゆる印刷物に同じロゴを入れたりといった処理も行える。プリンタドライバである「FinePrint 5」は、インストールするとプリンタとして認識される。「FinePrint 5」の機能を使う場合は、アプリケーションでの印刷時に、使用するプリンタとして「FinePrint 5」を指定すればよい。印刷ジョブはいったん「FinePrint 5」に送られ、処理後に通常のプリンタで印刷が実行される。
「FinePrint 5」の持つ印刷拡張機能には、
- 1枚の用紙に最大8ページを印刷する「縮小印刷」
- 両面印刷機能のないプリンタで疑似両面印刷を行う「両面印刷」
- 雑誌のような中綴じの小冊子を作る「小冊子印刷」
などがある。「小冊子印刷」は、袋綴じ印刷ではなく、片面2ページで両面に印刷した用紙を真ん中で折り、折った部分を綴じてそのまま冊子にできるもの。「FinePrint 5」がページ順を自動的に入れ替えるため、簡単に冊子を作れるようになっている。また、複数の印刷ジョブをまとめて処理することが可能で、1枚の用紙に別のアプリケーションの文書を縮小印刷したり、複数のアプリケーションの文書を1冊の冊子にまとめたりといったこともできる。特定のページやジョブの削除、白紙の挿入といった編集機能もある。
印刷用紙にヘッダやフッタ、背景文字をつける「ステーショナリ」、あらかじめ作成したフォームをオーバーレイで印刷する「フォーム」といった機能もある。これらの機能を使うことで、「社外秘」といった文字や、会社のロゴなどを統一したスタイルで文書に入れ込める。
印刷内容は、実行前にすべてプレビュー画面で確認できる。ステーショナリやフォームの指定もプレビュー画面で行う。プレビュー画面では、枠線の有無やマージン、綴じ代、画像印刷の有無などの指定を行える。
印刷ジョブは保存することが可能。再編集も可能な形でジョブを保存できる独自形式ファイルのほか、BMP/JPEG/TIFF/EMFの画像ファイルや、テキストデータを抽出したテキストファイルに保存できる。そのほか、「プレビューイメージをクリップボードに送る」「ヒストリー機能で以前のジョブを呼び出す」といった機能などがある。