ウィンドウの下に隠れてしまったデスクトップアイコンを手前にポップアップ表示し、操作できるようにしてくれるソフト。マイコンピュータ以下のファイルやフォルダを階層メニューで表示する機能などもある。「PopUp Icons Ex」の特徴は、ポップアップさせる手段が豊富に用意されていること。「ホットキー」「キー2回押下げ」「マウスカーソル静止」「マウスクリック」の4パターンから設定できる。初期状態では「【Alt】+無変換」「【Ctrl】+マウス中ボタン」「タスクトレイアイコンをクリック」の3通りだが、設定によりユーザが変更することが可能だ。
ホットキーは、特殊キーを含む87種類のキーから指定することが可能で、【Ctrl】/【Alt】/【Shift】/【Windows】のいずれかのキーと組み合わせることができる。キー2回押下げの場合は、【Ctrl】/【CapsLock】/【半角/全角】/【Alt】/【NumLock】など9種類のキーのうち、指定したキーを2回連続で押すことでポップアップする。2回押下げとして認識される感度は、100ミリ秒〜1秒の範囲で調整できる。
マウスカーソル静止でのポップアップは、カーソルをデスクトップ四隅いずれかの指定範囲に、指定秒数以上静止させることで行われる。範囲は0〜50ピクセル、秒数は200ミリ秒〜2秒の間で設定することが可能だ。マウスクリックは、【Ctrl】/【Alt】/【Shift】キーのいずれかと、マウス左/右/中ボタン、マウスのクリック/ダブルクリックの三者の組み合わせで指定する。
ポップアップ後のマウスポインタの位置を指定できるほか、ポップアップ中の画面の背景色や背景画像、アイコンのサイズ/文字色/位置なども指定できる。シングルクリック起動にしたり、特定のアプリケーションを起動している間はポップアップしないようにしたりといったことも可能だ。設定は、ユーザごとに個別に保存できる。
デスクトップアイコンのポップアップのほか、他のフォルダ内のアイコン(ファイル)をポップアップする機能や、マイコンピュータ以下のフォルダ/ファイルを階層メニューで表示する機能がある。「サブポップアップ」機能をONにすると、任意のフォルダ内のサブフォルダやファイルが同時にポップアップして、操作を行えるようになる。フォルダの指定はもちろん、フォルダの表示位置や範囲、表示範囲枠の有無などの調整も可能だ。
ファイル/フォルダを階層メニューで表示する「クイックブラウズ」機能では、デスクトップの四隅またはマウス位置からドライブおよび特殊フォルダを表示して、マウスやカーソルキーで階層を開いていく。ドライブと特殊フォルダは、個別に「表示する/しない」を指定できる。