MIDIファイルの楽譜入力・編集に加え、複数のMIDIファイルをまとめたスコアブックの作成を行えるソフト。「Score Magazine」は、「Note Editor」「Score Magazine」の2本の独立したプログラムで構成される。「Note Editor」は、曲ファイルを作る楽譜入力ソフトで、「Score Magazine」は、スコアブックを作るためのソフトだ。スコアブックを作るには、(1)「Note Editor」で曲ファイルを作り、(2)そのファイルを「Score Magazine」でスコアブックにするという手順で行う。「Score Magazine」では、既存のMIDIファイルを開くことももちろん可能だ。
「Note Editor」では、マウスで音符を五線の上に置いて入力する。64分音符まで対応し、最大99トラックを使った曲ファイルを作れる。画面は、左側にトラック番号や小節番号を表示する「しおり」、右側には五線の「ページ」を配置した構成。「しおり」のトラック/小節を選択すると、その部分が「ページ」に表示されるようになっている。
楽譜の作成は、パレットから音符や記号を選択して、五線の上に置いていくだけの簡単操作。コピーや貼り付けといった編集機能に加え、各トラックに音色名を付けたり、歌詞を書き込んで表示させたりといった機能もある(音色名や歌詞を付けた場合は、MIDIファイルではなく独自形式のSMS(Score Magazine Sequence)ファイルに保存)。特定のトラックを非表示にすることが可能で、パート別の楽譜も簡単に作れるようになっている。
「Score Magazine」は、「Note Editor」で作ったMIDI/SMSファイルや、既存のMIDIファイルをまとめて、ひとつのスコアブックにするソフト。スコアブックの演奏・印刷も可能で、同梱されている楽譜用TrueTypeフォントにより、ジャギー(ギザギザ)のない美しい印刷を実現できる。
画面は「Note Editor」と同様、左側に「しおり」、右側に「ページ」が配置された構成。ページ部分の表示を「全体表示」「実際の大きさ」「幅に合わせる」から選択できるほか、ズームイン/ズームアウトが可能で、自由な倍率で表示させられる。指定範囲を拡大させる機能もある。
スコアブックに表紙を付けたり、楽譜に装飾を付けたりといったこともできる。表紙には、収録されている曲の曲名のほか、画像や文字を使ってアーティスト名やタイトルを入れられる。楽譜の上下にも画像や文字列を入れることが可能。楽譜の修飾は1ページめと2ページめ以降を個別に指定できるようになっている。スコアブックへの曲の追加、順番の入れ替えは簡単にできる。
作成したスコアブックは、独自形式のSMP(Score Magazine Project)ファイルに保存できる。SMPファイルは「Score Magazine」のほか、フリーソフトとして提供されている「Score Magazine Reader」での表示・演奏・印刷が可能だ。