絵本のような温かみのあるグラフィックが印象的なファンタジーRPG。さまざまなエンディングが用意されており、一度クリアしたあとも何度もプレイして楽しめる。ゲームは「スノール」という小さな村からはじめる。スノールは「ゆきのかみさま」に守られているが、その副作用として特殊な病が蔓延している。この村に住む少女・カノもすでに目は見えず、身体が衰弱して先は短い。カノは雪だるまのコムムを作るが、ある晩、コムムに不思議な光が落ち、突然動き出す。コムムは、自分を作ってくれたカノを救うため、薬草の材料がある「ゆきのほら」に向かう……というストーリー。
ゆきのほらは、いくつもの部屋に分かれている。各部屋には雪の魔物「スノマ」がおり、スノマと接触すると戦闘がはじまる。薬草を作るには、ゆきのほらの奥にある特殊な材料に加え、スノマから抽出できる「げんりょう」の二つが必要だ。
コムムには「ゆき」「みず」という二つのポイントがある。「ゆき」は体力で、ポイントが0になるとゲームオーバー。「みず」は、ポイントを消費することで、体力回復などの特殊能力を使えるようになる。スノマとの戦闘はアクティブタイム方式のターン制。ココムのターンのときに「スノウ」を選択すると特殊能力を利用でき、「やっつける」を選ぶと攻撃する。敵への攻撃方法は、敵の体力を削る「こうげき」と、一撃で敵を吸収する「すいとる」の2種類。「こうげき」で敵を倒すと経験値を稼ぐことができ、「すいとる」に成功すると「げんりょう」が手に入る。「すいとる」が成功する確率は、コムムの「すいとる」能力値に依存する。コムムの「すいとる」能力や攻撃力、防御力などは、経験値をためることでレベルアップできるようになっている。
「げんりょう」は、薬草の原料となるだけでなく、お金のように利用することも可能で、スノールの村では「げんりょう」と引き換えにアイテムを購入できる。コムムの「ゆき」「みず」ポイントも、「げんりょう」と引き換えに最大値を増やせる。
エンディングはさまざまなパターンが用意されている。メインエンディングをクリアすると、2周目以降からは商人や薬草の調合士などの脇役たちが活躍する「アナザエンド」ストーリーを楽しめる。