「English Factory きょうの英語」は、ソフト全体を英会話のフレーズを作る「工場」に、また日常のシーンを「部門」に見立てて、各部門で設定された生産ノルマを達成するという構成になっている。問題に正解して、次々に「納品」していくといったイメージだ。

用意された部門は「よく使うフレーズ」「初対面」「家庭」「健康・病院」「友達」「恋愛」「仕事」「電話」「レストラン」「買物」「旅行」の11種類。各部門は、さらに具体的なシーンに細分化され、シーンごとに問題が設定されている。例えば「仕事」部門には「私の職業」「仕事について語る」「就職活動・アルバイト」「取引先とのビジネストーク」など、12のシーンに合計112の問題がある。工場全体では、合計800のフレーズを学ぶことができるようになっている。

ユーザは、日本語で表示された問題文を英語に訳してキーボード入力する。問題には、英文で使用する単語が同時に提示されるので、英単語の並べ替え問題と考えてもよい（使用する単語数が3以下の場合は、単語数のみ提示される）。重要な構文やイディオムを含む問題では、センテンスのポイントを表示させることも可能だ。

答えがわからない場合は、ヒントをもらえる。ヒントをもらってもわからないときは、ギブアップして先に進んでもよい。正解すると、ネイティブスピーカーの音声で英文が読み上げられる。読み上げは、ユーザの操作により、何回でも繰り返し聞くことができる。同じ意味を持つ別のフレーズなども必要に応じて表示されるので、自然と応用力がつく。

文法や単語を学ぶソフトではなく、あくまでフレーズ（日常的な言い回し）を覚えるものなので、問題を解くといっても難しいものではない。したがってヒントは非常に親切だし、使う単語も基本的なものばかりだ。また、答えを入力するといってもタイピング練習ソフトではないので、入力の速さが求められることもない。誰でも気軽にはじめることができるはずだ。

Flashムービーを使ったソフトで、操作性にはまったく不満は感じない。ただ、画面モードは全画面表示になるが、ウィンドウモードで使いたいというニーズもあるのではないかという気はする。

……そんな社会人の方々のために開発したのが、この「English Factory きょうの英語」です。私自身英語が大好きで、これまでにさまざまな資格も取得したのですが、たくさんの単語・イディオム・文法事項が頭に入っているのに、いざとなるとなかなか言いたいことが出てこない！　これまで学校や試験から学んできた英語には、日常でのちょっとした一言、ネイティブにとってはあたりまえのフレーズが欠落していたのです。

そこで、学校英語・受験英語からは離れて、私たち社会人の日常会話をまるごと英語にコンバート（変換）してみました。フレーズはすべて、ユーザの方に共感していただけるような「ナマの会話」にこだわりました。

操作方法はかなりシンプル
語群を並べ替えたり、語数や単語の頭文字から答えの英文を推測したり、パズル感覚で英作し、それをタイピング入力します。英語が苦手な方でも挫折することなく続けていただけるよう、ヒント機能（次にくる語をひとつずつ指し示す）も付けました。毎日コツコツ、気軽にお使いください。例文をすべてマスターしていただければ、きっと英語が口をついて出てくるようになるかと思われます。

今後のバージョンアップ予定
「仕事」の部分を掘り下げて、少しレベルアップした例文を集めた「ビジネス英会話版」をシリーズ第二弾として開発中です。