操作は簡単だ。キャラクタの顔が描かれた画像ファイルから必要な部分を取り込み、あとはメイン画面の「上」「下」「左」「右」の各ボタンを使って、アングルを設定すればよい。画像はBMP形式のファイルを読み込める。操作によって画像の位置がプレビューエリアからはみ出すような場合は、位置表示ボタンで調節できるようになっている。

取り込んだ画像は、奥行きをつけて立体化させることが可能。奥行き（高さ）の設定は指定範囲ごとに自由に行えるので、例えば、目と口を10ピクセル分上げ、鼻を20ピクセル持ち上げるといったことも可能だ。立体化した画像を回転させることで、角度を変えたときの表情をより忠実に再現できる。

画像の90度回転、左右反転機能もある。いずれもワンクリックで実現できるが、これらの機能を使った場合、画像は読み込んだときの正面画像となるので注意が必要（回転ボタンで回転させた画像を90度回転、左右反転させるわけではない）。

この「漫画MAKER」は、正面から描いたキャラクタの顔を別の角度から見たらどうなるかをシミュレートできる、なかなかおもしろいソフトだ。顔に奥行きを与えられ、しかも360度どの角度からの表情も表示できるので、かなり役に立つのではないかと思う。ただし、ここで作った画像をそのまま使えるかというとそれはまた別の問題で、おそらくその画像を参考にして新たに描き起こすのだろうが、それにしてもありがたいソフトであることは違いないだろう。

ソフトの使い勝手はなかなかすっきりしていてよいと感じた。あえて言えば、左上と右下の2点をクリックして取り込み範囲指定、メニューバーの「やり直し」でやり直すという、範囲指定とやり直しが多少面倒なくらいだろうか。また、筆者の環境では範囲指定の青い枠が表示されないケースがあったことを報告しておく。

開発に苦労した点
予想していたよりも計算量が多く、絵を表示させるのに時間がかかってしまいました。そこで、線の濃い部分だけを動かすことで、計算量を減らすことにしました。

ユーザにお勧めする使い方
キャラクタの顔を紙の上に描いて、イメージスキャナで取り込み、その画像を「漫画MAKER」で処理してください。できあがった絵は、使い慣れたペイントソフトを使って組み立て、漫画にしてください。

今後のバージョンアップ予定
ユーザからの意見を参考に、さらに使いやすいソフトにしたいと思います。