「PowerFiler」は、Windows搭載のエクスプローラに似た画面構成を持つMac OS X専用のファイル管理ソフト。複製・移動といったファイル操作をコンテキストメニューやドラッグ&ドロップで軽快に行える。FinderにあるNetworkのほかに、Windowsネットワークという項目が用意され、サーバへ接続することなく、ネットワーク内のWindowsマシンにアクセスできる。メイン画面は、Finderのツールバーに、Windowsエクスプローラのフォルダツリー/ファイルビューを組み合わせたような構成。Finderと同様、ツールバーのカスタマイズが可能だが、「最近使ったファイル」ドロップダウンを配置できるなど、一部配置可能アイテムは異なる。ファイルビューでは、名前や更新日時といったカラム表示項目でファイルの表示順をソートできる。さらに、2段階に分けて×時間以内に更新されたファイルを色分け表示することも可能だ。
大きな特徴が、コンテキストメニューからファイル操作を楽に行えること。ファイルの複製やゴミ箱に入れるといったFinderで用意されているメニュー項目に加え、コピー/ペースト、追加コピー/この項目をペーストといった項目を利用できる。追加コピーは、コピーしたいファイル/フォルダを一時的にバッファしておく機能。この項目をペーストは、バッファした中からアイテムを選択して貼り付けられる機能だ。選択フォルダを別のウィンドウで開き、ドラッグ&ドロップでファイル操作を行うことももちろん簡単に行える。
また、フォルダツリーにあらかじめ「Windowsネットワーク」という項目が用意されていることも特徴のひとつ。Windowsが利用するファイルサービスプロトコルSMBをサポートしており、ネットワークサーバに接続することなく、Windowsネットワーク内の共有ファイルにアクセスできるようになっている※。
そのほか、ファイル名や更新日など、ユーザが選択したファイル情報をCSV形式のファイルに出力する機能もある。コンテキストメニューからは、不可視ファイルを表示するといった操作も行える。環境設定により、カラムの表示項目などはカスタマイズできる。
※編集部注:SMBはMac OS X 10.1以降の標準機能として搭載されています。