プレイヤーキャラ＝イニティールの武器は、ショット（通常攻撃）とボム（クラッシュ）の2種類。仕掛は不明だが、空は飛べるし海の中も平気で潜れる。これらの能力を駆使して次々と襲い来るケソケン団の秘密兵器と戦い、ステージ最後に待ち受けるボスキャラを倒して、基本6＋オマケ1の計7ステージを攻略することがゲームの目的。ステージとステージの間には、ちょっとしたイベントシーンが用意されている。

ゲームの開始時点でイニティールが持つライフは9個。4個の大ハートマークの上に「BORDER!」の文字が乗る。敵弾の被弾などでダメージを受けると、最初に「BORDER!」の文字が消える。以後、ダメージを受けるとまず、大ハートマークが小ハートマークに変わり、次に小ハートマークが消滅する。9個のライフがすべてなくなるとゲームオーバーとなる。ゲーム中にライフを回復させることができないほか、ボムを回復させるにはステージクリアか1ダメージ受けることが必要など、かなりシビアな設定になっている。ただし、コンティニューは可能で、ステージ冒頭からのやり直しとなる。

なんといっても、通常弾のパワーアップアイテムは1ステージ中でたった2回しか出てこない。もちろん、パワーアップ後にダメージを受けると装備はリセットされる。やられた後の救済パワーアップアイテムも出現しない。だからもう、パワーアップしたらともかくノーダメージを維持しなくてはいけない。敵の攻撃は密な上、敵キャラも堅めなので、これが結構辛い。

パワーアップ状態を次のステージに持ち越すこともできない。次のステージの冒頭ではまた初期状態からのやり直しとなってしまう。一方で、減少したライフはそのまま持ち越され、ライフの回復アイテムも存在しない。ボムも、ダメージを受けるかステージクリアをしない限り回復しない。

という具合に結構、条件はシビアである。幸い、作者のホームページには「イージーパッチ」が用意されており、軟弱な筆者は使ってしまった。これを使うとかなり楽になる（それでもやはり手強いのだが……）。

難しさばかりを強調してしまったが、登場する敵キャラがユニークで、シューティングゲームとしてはかなりおもしろい。謎の敵リルカも登場し、先のストーリーも気になる。シューティングゲームー好きの人や猫耳美少女が好きな人にはかなりお勧めのゲームといってよい。

開発中に苦労した点
とにかくヘルプとにらめっこでした。あまり触れなれていなかったコントラクションソフトでしたので、どれがどういう動きをするのか、どうすればしっかりした動きをするのか、試行錯誤の連続でした。エフェクトが動作しなかったことが何度もありましたし……。

それとツール側のバグでパワーアップ関係で不都合があったので、その不格好さを隠すためにやむを得なく「ステージ間は装備を持ち越せない」ように仕様変更したり……。仕様で残機（このゲームでいうところのライフ）回復アイテムが作れなかったりなどで（ひょっとしたら頑張り次第で不可能ではないのかもしれませんが……）、ゲーム中はほぼサバイバル状態になってしまったり、結構苦労しました。

すべての画像素材を描き起こすのも大変でした。256色限定ですべて起こしたので、デモシーンなどでちょっとカッコよくしようと思い、画像エフェクトをかけて256色に減色してパレットを合わせたりしたら、すごく汚くなって使いものにならなく、仕方なくエフェクトかけないで使用したりなど……。ドットも大きいサイズ（ボスクラス）は制作途中で線を太らせる仕様に変更したので、修正なども少ししんどかったです。

ゲームの難易度調整も難しかったです。自分はシューティングが苦手な人なんですが、周りはもっとうまい人がたくさんいると思って、心持ちむずかしめに作ってみたのですが（敵を少しだけ堅めにしたりとか）少しやり過ぎたらしくて、「難しい」という意見が多数寄せられたりもしました。

ユーザにお勧めする使い方
基本は6ステージですが、ある条件を満たすとオマケステージである7ステージ目が出現します。ぜひ、挑戦してみてください。また、難しいという声を多数いただいたので、難易度が低下する「イージーパッチ」を用意しました。

今後のバージョンアップ予定
現在のところ、特に予定はありません。