「WebFu1000 for Internet Explorer」は、IEで表示できる任意のページに付箋を貼り付けられるIE専用のアクセサリソフト。貼り付けられた付箋は、URLとともに保存されるため、同じページを再度表示した際には自動的に復元（再表示）される。

付箋は、IEで表示されたWebページの内部に貼り付けることができる。貼り付ける位置はマウスドラッグで自由に設定でき、通常の文字の上であっても、画像の上であってもよい。ただし、貼り付けられる位置はあくまで「ページの内部」なので、フレーム分割されたWebページのように、1つのウィンドウの中に複数のページが表示されている場合には、フレーム境界をまたいで貼り付けることはできない。

付箋を「最小化」表示にすることも可能。最小化することにより、貼り付けた付箋を削除することなしに、付箋に隠された部分を見ることができるようになる。

付箋は、1ページ内に何枚でも貼り付けられる。付箋の色、付箋に表示される文字の色、フォント、文字サイズなどは、ユーザが自由に指定することが可能だ。こうした付箋の情報は、付箋紙を貼り付けたURLや貼り付けた位置とともに自動的に記憶されており、次に同じページを表示した際、自動的に付箋紙が復元表示されるようになっている。

貼り付けられた付箋の情報は、貼付位置を含めて自由に編集できる。さらに、作成した付箋の一覧を表示し、この中から特定の文字列をキーとして検索することが可能。検索された付箋一覧から特定の付箋を選択すると、その付箋が貼り付けられたページをIEで開くこともできる。このため、よく参照するページなどに付箋を貼り付けておけば、ここから検索して目的とするページを呼び出すことも可能となる。

こうした付箋紙ソフトの最大の弱点は、貼り付ける先が主にデスクトップ画面である、という点だ。デスクトップ画面は通常の場合、Windowsには一つしかなく、しかも広さには限りがある。このため、デスクトップ画面の容量以上の付箋は貼り付けられないし、そもそも一つの画面にそれほどたくさんの付箋を貼り付けたらどこに何が書かれているのかわからなくなってしまう。つまりデスクトップ画面の付箋は、必要なときに必要なものだけを表示することができないのである。

「WebFu1000 for Internet Explorer」の付箋は、特定のWebページと関連付けることで、必要なときに必要なものだけを表示する、というこれまでにはない機能を実現した。つまり特定のページを表示したときだけユーザに注意を促すことができるのである。これだけで、従来の付箋紙ソフトとは大きな違いだろう。

特定のWebページと付箋が関連を持つことで、逆に付箋からWebページが検索できるようになった。Webページにコメントを付けて、このコメントをもとにしてWebページが表示できるという「高級なブックマーク」のような操作も行えるのだ。

秀逸なアイデアにより実現した、非常に便利なソフトである。

開発中に苦労した点
いかにブラウザに表示されているWebページを壊さず、かつ閲覧しづらくならないような付箋を貼り付けられるかでした。それとなんといっても参考になるマニュアルや資料がほどんど英語でした。

ユーザにお勧めする使い方
Webページにちょっとしたメモを残すのにとても便利です。インターネットを本に見立て、大切なページに付箋を貼り付けさっと移動、ついでに簡単なメモを残します。Webアプリケーションの業務から料理レシピやネットオークションのちょっとしたメモに。また、Webページを開かずに付箋の内容も閲覧できますので、それだけでメモ帳としてもご利用できます。

今後のバージョンアップ予定
今後、いろいろな人の意見や感想を参考に、また私自身まだまだ実装させたい機能がありますので、暇を見つけては開発を続けていきたいと考えています。また、IEのみならず、他のブラウザでも動作可能なものをとも考えています。