「ACDSee 5.0」は、高速な画像表示機能を搭載する画像ビューア。強力なビューアとして以前より定評のある「ACDSee」の最新バージョンだ。BMP/GIF/JPEG/PNG/TIFFなど39種類の画像形式に対応（書き出しは11種類）するほか、アーカイブファイルの展開や音声、動画ファイルの再生にも対応する。

インタフェースを自由にカスタマイズできるようになった点と、画像ファイル管理機能が強化された点が新バージョンでの大きな変更点。標準のメイン画面は、サムネイルおよび拡大画像を表示する右側の「ファイルペイン」と、フォルダツリーや検索機能、カテゴリー表示などをタブ形式で利用できる左側の「ナビゲーションペイン」で構成されている。これらの表示レイアウトは自由に変更することができ、フォルダツリーやサムネイル表示、プレビュー画像、画像のプロパティなど、配置のカスタマイズが自由に行える。

ツールバーには機能ごとのボタンが用意されており、利用したい機能を簡単に選択できる。なお、タブ切り替え形式になじみづらい場合は、よりシンプルな旧バージョンと同様のインタフェースに変更したり、必要なツールバーやタブのみ表示できるように設定することも可能だ。

Exif情報をもとに日付順の画像管理を行える機能や、カレンダー上から日付を選ぶと、その日に撮った画像を一覧表示するカレンダー機能も追加された。さらに、気に入った画像を登録してすばやくアクセスできる「お気に入り」機能や、画像コレクションを作成できる「アルバム作成」機能など、多彩な方法で画像を管理できる。

そのほか、大量の画像からピンポイントで検索する機能も備える。各画像に説明やキーワードを細かく設定することができ、それらの詳細情報やファイル名、日付などを指定することで、すばやい検索に対応する。

印刷用に450種類以上のテンプレートが付属し、レイアウト印刷に利用できるだけでなく、スライドショウの作成やデスクトップ壁紙の設定など、出力機能も充実している。電子メールでの送信に最適な画像の作成やHTMLアルバムの作成にも対応。

とにかくデジカメ画像が増えてくると、どの画像がどのフォルダに入っているのか管理できなくなってくる。そんなときは、カレンダー機能を使って撮影した日時から検索できるほか、あらかじめ画像をカテゴリーに登録しておくことで、あとで探す手間を大幅に削減できる。各画像にキーワードを登録していくのは面倒だが、カテゴリーならリストにドラッグ＆ドロップすればよいだけなので、作業は簡単だ。

多彩な画像管理機能を備える分、たくさんのボタンやタブが用意されており、最初のうちはどのタブにどんな機能があるのかをひと目でわかりづらいかもしれない。初心者でも簡単に各機能を利用できるような工夫があると、さらに幅広いユーザを獲得できるのではないだろうか。

また、「ACDSee」に加え、画像編集ソフト「FotoCanvas」、スクリーンセーバ＆スライドショウ作成ソフト「FotoAngelo」、パノラマ画像を自動作成するソフト「ACD photo stitcher」、右クリックでダイレクトに画像を表示するビューア「ACD Pica View」の 5本のソフトをまとめた「ACDSee PowerPack」も用意しております。