「ListBrowser」は、検索結果や履歴、お気に入りから取得したリストを利用して、サイトを次々と閲覧できるWebブラウザ。リスト内のサイトを先読みすることで、次々とページを閲覧していくことができる。

メイン画面には、右ペインにブラウザ部分、左ペインに検索結果などのリスト部分が表示される。画面上部にある入力欄に検索語を入力し、リスト部分に表示された検索結果を次々とクリックして閲覧していくのが基本的な使い方だ。リスト部分はさらに3分割されており、検索結果やそれまでに訪問したサイト、表示中のページのリンクをそれぞれ一覧で参照できる。

リスト上部の「進む」「戻る」ボタンを押すことで、リストの前後のサイトに移動できる。リストに表示されたサイトを先読みする機能を搭載しており、サイトをすばやく表示できるのが特徴だ。また、リストを一気に30項目進ませるボタンが用意されており、次々と候補のサイトを覗いていくことができる。スライドショウ機能にも対応し、数秒間隔でページを表示することも可能だ。

右ペインのサイト表示部にはセキュリティの異なる三つのタブが用意されている。JavaScriptやActiveX、音楽などを無効化したセキュリティレベルの高い「強固」がデフォルトで表示され、そのほかにIEの標準と同じ「IEレベル」「テキストのみ」を選択できる。

検索結果だけでなく、お気に入りやそれまでに訪問したサイトの履歴をリストに表示することも可能。また、ハードディスク内のフォルダをリスト表示させたり、テキストなどの内容閲覧が行える「何でもリスト」機能も搭載している。

情報を効率的に探すための機能が多数備わっている。先読み機能を搭載しているので、リストをクリックしたときのレスポンスがよく、すばやく次の画面を表示してくれる。数秒ごとに表示されるサイトが切り替わるスライドショウ機能もユニークだ。

また、セキュリティレベルの違いで三つのタブが用意されているのは非常にありがたい。「強固」あるいは「文章のみ」の設定にしておけば、音楽や動画によって表示が遅くなり、目的の情報を探すのに時間がかかってしまうのを避けられる。

「ebot閃光沙」という自動巡回ソフト（キーワード型ダウンローダ）にブラウザ機能を付けたのを機会に、これを流用すれば、そんなブラウザが作れるのではと思い作成したのが「簡単ねっと」というブラウザで、「ListBrowser」はその発展型として作成しました。また、ブロードバンドの普及という背景がなければ、「ListBrowser」の実現は不可能だったと思います。

開発中に苦労した点
アイデアを考えるだけなら簡単なんですけど、これを実際にプログラムして実現するところでいつも詰まっています。

ユーザにお勧めする使い方
有名サイトとか、サーチエンジンの上位10サイト「以外」の膨大なサイト群を閲覧してみてはいかがでしょうか？　インターネットの多様性を実感できるはず。また、操作が簡単なので、初心者の方にもお勧めできるブラウザだと思います。

今後のバージョンアップ予定
まだいくつかのアイデアがあるので、これを実現していきたいと思います。バージョンアップ関連の情報は（http://www.ceres.dti.ne.jp/~goto001n/）にて公開しております。