「KG Launch」は、登録したアプリケーションやフォルダを縦一列にアイコンで表示し、これらの登録アイテムをいつでも簡単に開くことができるようにしてくれるランチャソフト。ボタンに表示するアイコンやリンク先は自由に設定できる。

アイテムの追加/削除はコンテキスト（右クリック）メニューの「ボタン設定」で行う。アプリケーションを追加する場合、「ボタン追加」を選択して登録するか、設定画面にアプリケーションを直接ドラッグ＆ドロップすればよい。追加したボタンのリンク先とアイコンは、自由に選択することができるほか、起動する際のウィンドウの大きさを設定しておくことも可能。

特徴のひとつが、「パネル」と呼ばれるフォルダ状のアイコンを追加し、その下層にさらにボタンを追加していけること。特にユニークなのが、ボタンを追加する方向を上下左右からパネルごとに選択できる点で、パネル作成時にパネルの名前と下層ファイルの展開方向を設定できるようになっている。

また、ボタン、パネル、キャプションのそれぞれで、サイズや色、背景画像の変更などデザインのカスタマイズにも柔軟に対応する。ボタンのデザイン設定では、ルートパネルとサブパネルのボタンにそれぞれ別々のサイズを指定できるほか、ボタンスタイルをフラットにしたり、拡大/縮小したアイコン画像に補正をかけて見やすくすることができる。パネルのデザインでは、背景画像や背景色を設定したり、パネルとボタンの間の余白を設定したりすることが可能だ。また、パネル自体を半透明化して画面上で目立たなくさせるといったこともできる（Windows XP/2000のみ）。キャプションのデザイン設定では、背景画像や背景色の変更を行える。

半透明表示にしたり、使っていないときには最小化できたりと、操作の邪魔にならないようにさまざまな配慮がされている点も評価できる。しばらく使わないと上部のキャプションのみが表示されるようになり、クリックすると再びボタンが現れる。

プラグインも見逃せない機能だ。もともとはランチャ機能のみだが、プラグインを追加することで、デジタル時計を表示させたり、CDの開閉などをボタンひとつで行うことができるようになる。現在は7種類のプラグインが用意されているが、ワンボタンで操作可能な便利な機能が今後も追加されることを期待したい。

要望を述べるとすれば、初回起動時にファイルの取り込み元を選択するようになっているが、デスクトップとスタートボタンのどちらかからしか選択できないのがやや不便。任意のアプリケーションやファイルを選択できるようになるとなおよかった。

開発中に苦労した点
最初の公開バージョンではMFCを使用していましたがほとんどの環境では実行用DLLを必要とすることがわかり、SDKで再作成することに……。MFC→SDKの変換に苦労しました。MFCの楽さが身に染みました。

ユーザにお勧めする使い方?
ルート・パネルのボタンを小さく（18くらい）して、邪魔にならないようにひっそり使いましょう。

今後の予定
しばらくはプラグインの追加に重点において開発していきたいと思います。また、バグや本体機能の追加、プラグイン追加などの要望がありましたら、可能な限り対応しますので、連絡を待っています。