「アヒルくんウォーズ北国編」は、アクションゲームにブロック押しパズルの要素をほどよく組み合わせたゲーム。プレイヤーは主人公のアヒルくんを操作し、「全ての敵を倒せ」「ギャルを救出せよ」といった各ステージごとに設定されるミッションをクリアする。美しい3Dグラフィック、かわいらしいデザインのキャラが印象的。

アヒルくんの武器は雪玉。敵の攻撃もまた雪玉で、つまりは雪合戦をベースにミッションが展開されていく。ともに相手の雪玉が当たるとダメージを受け、ライフゲージが空になったところで倒される。敵との接触ではダメージを受けることはない。アヒルくんのライフがゼロになるとゲームオーバーとなる。

アヒルくんの攻撃では、着弾目標点であるターゲットサイトが示され、敵がターゲットサイトに入ったときには緑色で縁取り表示されるので、正確な攻撃を行うことが可能だ。攻撃のためのアイテムとして、一定時間雪玉の威力を増す「パワーショット」とライフゲージを一定量回復させる「ライフ30」がある。

パズルゲームの側面を与えているのが、ブロックやスイッチなどのアイテム。ステージによっては、フィールドに押して動かすことのできる「アイスブロック」や、スイッチによって上下に動く「ムーヴィングアイスブロック」といった特殊ブロックが置かれている。ミッションをクリアするためには、これらのブロックやスイッチをうまく使って、目的の場所に移動したり、宝箱を手の届く位置に動かしたりする必要がある。

ゲーム中に視点を変更することが可能。開始時に設定されている斜め上方からの「ノーマル視点」のほか、ステージを真上から見る「上空固定視点」、主人公の視点そのままの「アヒルくん視点」があり、任意に切り替えられる。

アヒルくんの操作自体はシンプルで、移動と雪玉を投げるだけ。雪玉は3連射までしかできないし、攻撃アイテムの数も多くない。だが、そのことがアクションゲームとしてのおもしろさを削いでいるかといえばまったくそんなことはない。複雑な動作や多種のアイテムを揃えることだけがアクションゲームのおもしろさではないことを思い知らされる。敵方の攻撃も空爆あり、膨張する雪玉ありと、これまた種類こそ多くないものの工夫されていておもしろい。敵のアヒルたちも憎めないキャラで、大人から子どもまで楽しめるゲームである。

そんな誰にでもゲームだからこそなのだが、複数のセーブデータを使えるようになるといいと思う。大人が遊んでいるところを見て、子どもが「やらせて」と割り込んでくるのはまず間違いないだろうから。

開発中に苦労した点
シンプルな内容のゲームなので、ゲーム部分のプログラムで苦労はありませんでした。一番苦労した（悩んだ）のはパズル構成と難易度調整でした。ゲームが得意な方には、少し物足りないかもしれませんが、できるだけ多くの方々にクリアしていただけるように、難易度は抑え目に調整したつもりです。

ユーザにお勧めする使い方
気軽に遊んでいただければと思います。

今後のバージョンアップ予定
いまのところバージョンアップの予定はありませんが、バグがあったら対応したいと思っています。また、ご感想などいただけるとうれしいです。