多彩な機能を持ちながら、はじめてでも簡単に使える圧縮・展開(解凍)ソフト。外部DLLが不要で、LZH/ZIP/CABなどのよく利用されるアーカイブ(書庫)形式に対応する。「Lhaz」は、アーカイブファイルの操作に必要とされるさまざまな機能と、シンプルな操作性とをバランスよく両立させた圧縮・展開ソフト。対応するアーカイブ形式は、圧縮がLZH/ZIP/CAB/TGZ/TAR/GZ/TBZ/BZ2の8形式、展開およびアーカイブ内のファイル閲覧がこれにRARを加えた9形式だ。UNLHA32.DLLなどの外部対応DLLを別途、用意する必要がなく、すぐに使いはじめられる。
圧縮・展開の操作は、インストール時に作成されるデスクトップアイコンへのドラッグ&ドロップ、ファイルの右クリックで表示されるコンテキストメニュー、ダブルクリック(展開)で行える。大きな特徴は、「操作時に何をするか」をユーザが選択できるようになっていること。例えば展開であれば、「Lhaz」のアイコンへのドラッグ&ドロップなどで、「このフォルダに解凍」を実行するほかに、「ポップアップ」「閲覧」の3種類から選択できる。
「閲覧」では、そのままアーカイブファイルの内容を表示して、個別に展開したり、ファイルを削除したり、関連付けされたアプリケーションで開いたりできる。「ポップアップ」では、操作が実行される前に、メニューから操作内容を選択することが可能で、「このフォルダに解凍」「閲覧」に加え、「解凍フォルダを指定」から選択できるようになっている。
圧縮の場合も同様で、あらかじめ指定したフォルダ/アーカイブ形式で即圧縮する「一発圧縮」、ダイアログでアーカイブ形式と、アーカイブファイル名/圧縮先を指定できる「書庫名指定」、そのつど操作内容を選択できる「ポップアップ」のいずれかを設定できる。
そのほかにも、既存アーカイブファイルの自己展開形式の変換機能、アーカイブファイルが正常であるかのテスト機能、アーカイブの内容(一覧)のテキストファイルなどへの出力機能、ファイル分割機能などがあり、アーカイブファイルを操作する上で必要な機能が過不足なく盛り込まれている。アーカイブファイルの「Lhaz」への関連付けおよび解除は、オプション設定画面のボタンクリックのみで簡単に行える。