「To Infinite Tomorrow −忘れられた風景−」は、荒廃した地上を捨て、人工的に管理されたドームの中でのみ人々が生活するようになった近未来が舞台のRPG。この時代、空は厚い雲で覆われ太陽の光は地上に届かず、海はヘドロと化し、大地は荒れ、有毒ガスの充満する死の世界となり果てていた。しかし、人々は人工太陽の光のもと、空調の整ったドームの中で人工的に作られた植物や蝶に満足しきっており、自然の回復を願う者はまれであった。そして、とうとう最後に残っていた唯一の天然の森すらもレジャーランドの建設のために焼き払われてしまった……という設定。

物語は、森の焼け跡で一人の少年が発見されたところからはじまる。目覚めたときにすべての記憶を失っており、リークと呼ばれるようになるこの少年には、不思議な石の力を解放できる特殊な力があった。

主人公はリークに、リークを助けた少女ラナ、美容師のサラ、探偵のラックを加えた4人。4人は、この世界を事実上支配するグステン社によって連れ去られたラナの父親とサラの妹を救い出すために、五つのドーム（ノースシティ、サウスシティ、イーストシティ、ウエストシティ、セントラルシティ）を股にかけた冒険を続ける。

また、なんといっても、ラナの父親であるレオン博士が連れ去られてしまうところからはじまり、ラナとリークが少しずつ陰謀の大きな渦の中に巻き込まれていくまでの展開が実にすばらしい。もちろんゲームならではのご都合主義は多少あるが、それがまったく気にならないくらい自然にストーリーが進展してゆき、続きが気になって、やめるにやめられなくなってしまう。ゲームに登場するキャラクタもみな非常に生き生きとしており、魅力的な人物ばかりだ。

ゲームの随所に挿入されているミニゲームもバラエティに富んでおり、非常におもしろい。RPGでありながらRPGにはつきものの敵との戦闘が、逆に夾雑物に感じられる、それくらいにドラマがおもしろい、よくできたゲームである。

開発中に苦労した点
作らなければならない素材が山ほどあったので、途中先が見えない状態になり、かなり苦しみました。しかし、一つずつ作っているうちにそれもなんとか終わり、いまではよい思い出に変わりました。

ユーザにお勧めする使い方
このゲームはゲームをただ進めていくほかにも、音楽を聴いたり、グラフィックを見ながら楽しんでもらえれば、と思います。ゲーム内には音楽を聴けるミュージックルームなどもあります。また、このゲームには上位置の入り口のほか、左右に入り口がある場合があります。入り口がないように見える建物にも左右どちらかから必ず入れます。ゲームプレイ中、次にどうすればわからなくなってしまったときは、喫茶店で相談すれば、詰まることなくサクサクと進めると思います。

今後のバージョンアップ予定
バグ修正などがありましたら、今後も積極的にバージョンアップしていく予定です。