「舞暦（まいか）」は、月間および年間に対応したカレンダーソフト。平日/土曜/日曜・祝日を黒/青/赤で色分けした、シンプルで見やすいデザインが特徴だ。月間カレンダー/年間カレンダー/メモの3画面をタブで切り替えて使うようになっており、月間カレンダーには予定（スケジュール）や記念日を登録することができる。

月間カレンダーへの予定登録は、登録したい日付のマスの上でコンテキスト（右クリック）メニューを表示させて行う。カレンダー上で1日に表示できる予定は6文字×3行までだが、日付のマスをクリックすれば、登録したすべての予定を参照できる。複数日にまたがる「期間予定」を登録することも可能。日付だけでなく、朝/昼/夕の時間帯を設定でき、設定した時間帯により、矢印の始点/終点の長さを変えて表示する。

記念日の登録は、予定と同様の編集ウィンドウで行える。設定した記念日は、月間カレンダー上で緑色の文字で表示される。また、「○年から×年まで」というように、記念日を表示する西暦年を指定することも可能だ。

年間カレンダーでは、12ヵ月分のカレンダーを一覧表示する。表示開始月は1月（標準）/4月（年度）/任意の月（特別）から選択できる。記念日が設定された日付は、緑色で表示される。

そのほか、あらかじめ設定した時刻になると、ポップアップウィンドウで通知してくれる簡易タイマ機能を搭載。時刻設定では、「時」「分」をそれぞれのボタンクリックで簡単に設定できる「2タッチ設定」機能が用意されている。ポップアップ通知は設定時刻の0〜9分前の1分単位で選択することが可能。タイマ機能は、「舞暦」を常駐させておけば、カレンダーを閉じた状態でも利用できる。

月間カレンダー上では、祝日の名称（赤）、記念日項目（緑）、当日の背景（薄緑）、年間カレンダー上では、記念日を書き込んだ日付（緑色）など、一見何でもない配色だが、ポイントごとに、効果的な色使いが行われていると感じた。

操作についても、標準的だが単純明快で使いやすく、はじめて使う人でもとまどうことは少ないだろう。例えば、表示月の切り替えには、前月/翌月への移動のほか、今月/指定月にワンタッチで飛ぶボタンが用意されるなど、必要十分な操作性を備えている。

サンプルカレンダーは、2002年12月から2003年12月まで用意されている。これには、大半の日付について「○○の日」などのデータ、そして芸能人、有名人の誕生日など、かなりマイナーなものも含めた予定/記念日が登録されている。まずは、これを利用するのもいいかもしれない。

メモ欄は単なるテキストエディタとして使えるだけでなく、「ReadMeファイル」「最新の機能（Ver.2.11）」「機能一覧（Ver.1.5）」「使用法」のドキュメントを読み込んで表示させておくこともできるので、使い慣れるまではこれを利用するといいだろう。

作成にあたっては、

• 「卓上カレンダー」のように、簡単に予定を書き込めること
• 「卓上カレンダー」のように、シンプルな美しさを持っていること
• 「卓上カレンダー」にできることは、すべてできること

末永く「舞暦」を使っていただければ幸せです。