複雑なリネームでも、段階を踏んで指定することで確実に実行できるリネームソフト。マクロによるリネームやアーカイブ内ファイルのリネームにも対応している。「練馬」は、リネームの設定を変更後のファイル名を確認しながら、数段階に分けて“編集”できるフォルダ/ファイル名のリネームソフト。マクロや高度な文字列置換機能により、複雑なリネーム処理も無理なく指定できるようになっている。リネーム処理中のファイル名の重複を避ける機能や、コピーファイルを新規作成する機能も備えており、安全で確実なリネームを実現している。
最大の特徴は、変換設定を段階を踏みながら行える点。“段階を踏む”とは例えば、
- [変換1] abc001.jpg → abc011.jpg:ファイル名の連番をふり直す
- [変換2] abc011.jpg → Abc011.jpg:ファイル名の先頭文字だけ大文字に
- [変換3] Abc011.jpg → Abc011.JPG:拡張子をすべて大文字に
といった複雑な処理をまとめて指定せず、一つひとつ段階的に処理していこうというもの。編集ウィンドウには変換結果を処理ごとに表示できるので、リネームの過程を段階的に確認することが可能だ。ファイル名の書き換えは、すべての設定が終わり、次の属性ウィンドウに移ってリネームを実行するまで行われないので、設定は自由にやり直すことができる。ファイル名の編集機能は、新たなファイル名を指定する「ファイル名変換」、ファイル名に含まれる文字列を置換する「文字列置換」、大文字・小文字を変換する「文字種変換」の3種類が用意されている。「ファイル名変換」にはマクロを使用できる。マクロを使うことで加算や初期化をしながら連番を振ったり、ファイルの日付を名称に含めたりといった処理が実現される。さらに、マクロにオプションを指定することで、非常に細かな編集も可能だ。マクロは保存もできるので、同様の処理を行いたいときにいつでも呼び出せる。
単純なリネームだけでなく、コピーファイルを新たに作成したり、ダミーファイルを作ったりもできる。ファイル属性の書き換えも可能。また、リネーム後ファイル名と同名のファイルがある場合は処理前にエラーが表示されるほか、リネーム処理の途中における名前の重複を避けるための仮リネーム機能も搭載されている。一度書き換えてしまったファイル名を元に戻すUndo機能もある。
LZH/ZIP形式のアーカイブファイルをディレクトリと同様に扱い、アーカイブ内ファイルを直接リネームすることも可能だ。