一組のキーボードとマウスを複数台のパソコンで共用できるソフトウェア切替機。限られたスペースで複数のパソコンを使う場合に有効。「Sチェンジャー」は、現在使っているパソコンのキーボードとマウスを、TCP/IPでLAN接続された他のパソコンでも利用できるようにしてくれるソフトウェアキーボード/マウス切替機。キーボードのみ、マウスのみの切り替えも可能。クリップボードにあるデータを切り替え時に転送する機能もある。
実際に使用するキーボードとマウスが接続されたパソコンを「ローカルPC」、「ローカルPC」のキーボード/マウスで操作されるパソコンを「リモートPC」と呼ぶ。「Sチェンジャー」を利用するすべてのパソコンでソフトを起動して、うち1台を「ローカルPC」に設定。ホットキーなどでの切り替えにより、「ローカルPC」にホスト名が登録された「リモートPC」でキーボード/マウスが利用できるようになる。同時に使用できる「リモートPC」は最大8台まで。
ホットキーは、標準では【F12】に設定されており、【F12】を押すごとに「ローカルPC」1台目、2台目、3台目……のように切り替わっていく。ホットキーはユーザが好みで変更することが可能で、【Ctrl】/【Shift】/【Alt】を併用したホットキーを定義することもできる。また、【Ctrl】+【F1】〜【F8】で1台目から8台目までをすばやく切り替えることも可能だ。そのほかにも、マウスポインタのデスクトップ上下端/左右端への移動で切り替えたり、左右端でのクリックで切り替えたりといった設定もできる。
切り替えは、「キーボードとマウスを切り替え」「キーボードのみ切り替え」「マウスのみ切り替え」から選択することが可能。また、「ローカルPC」と「リモートPC」との画面解像度が違う場合などには、「リモートPC」においてマウスの移動スピードを調整することもできる。
「ローカルPC」と「リモートPC」との間でクリップボードの内容を転送する機能もある。クリップボードの転送も「テキストのみ」「画像のみ」「転送しない」から選択できる。
タスクトレイに常駐し、現在、どのパソコンで操作されているか、あるいは待機中かなどはアイコン表示でひと目でわかる。