「クイズスクリーンセーバー」は、スクリーンセーバとして動作するものの、実際には「五択形式のクイズソフト」といった方がピンと来るであろうソフトだ。起動すると、ブラックバックの画面にクイズゲーム風のウィンドウが表示され、五択でユーザが答えていくという仕組み。ブラックバックであるという点と、ウィンドウの表示位置がランダムに変わる点がスクリーンセーバらしいといえば、いえるだろうか。

例えば、出題された「2002年6月に行われたG8首脳会議の名前は？」という問題に対し、解答の選択肢として「ジェノバ会議」「九州沖縄会議」「カナナスキスウィスラー会議」「ケルン会議」「バーミンガム会議」が表示されるといった具合。キーボードの【1】〜【5】を使って解答し、正解なら「○」が、不正解なら「×」が大きく表示される。クイズウィンドウ上には問題と答えの選択肢のほか、全問題数と現在の問題番号、正解数、正答率なども表示される。各問ごとに制限時間があり、時間内に答えられなかった場合も不正解となる。

動作モードとして4段階の「難易度」を選択できる点が特徴で、1問正解すると終了する「勉強モード」、5問の「受験モード」、10問の「鬼モード」に加え、マウスを動かしてスクリーンセーバそのものを終了させるまで延々と答え続ける「通常モード」がある。逆に「通常モード」以外では、マウスを動かしても規定の正解数に達しないと終了しない。

同梱されている問題集は、31問からなる「時事問題2002」。問題集はそのほかにも「情報処理」「野球ルール」を作者のホームページからダウンロードして利用できる。また、小林 由幸（FRIEVE）さん作「Quiz5秒の選択」の問題集ファイルをそのまま利用することも可能だ。残念ながら複数の問題集を選択することはできないので、起動前にひとつを設定することになる。

何もしないでおくと、次々に「× 不正解」となっていき、とても悲しいので、普通の人であればついつい答えてしまう（だろう）。ふだん旺盛でない人も知的好奇心旺盛にしてくれるユニークなスクリーンセーバである。基本的に五択ではあるが、問題集によっては二択/三択/四択の場合もある。

開発にあたってまず第一に考えたのは、操作方法をわかりやすくすること。スクリーンセーバですから、それ自体の機能性を損なってしまってはどうしようもありません。その結果、問題の選択は設定画面で行い、起動中はただひたすら問題を流すことにしました。設定画面の操作も極力わかりやすくしています。

第二に「ユーザが参加できるコンテンツ配信型」とすることを考えました。ゲームはやはり自己完結型が多く、特にフリーソフトではよほどのヒット作でない限り、一度飽きてしまったらもうやらないというものが多いと思います。そこでこのソフトを「作成された問題を表示するためのエンジン」とし、ユーザや私が作成した問題集を「コンテンツとしてネットからダウンロードする」方法にしました。そして設定画面に「新しい問題をダウンロードする」というボタンを付けてダウンロードへ導くことでそれを簡単にし、かつソフトの最新バージョンもチェックできるようにしました。

開発中に苦労した点
一番苦労したことは「アイデアを形にすること」ですね。いつも調査と試行錯誤の連続でした。でもようやく形になったときはやっぱり嬉しかったですよ。

ユーザにお勧めする使い方
皆さんがお持ちの知識を「問題集」として公開してみませんか？ 車や格闘技、料理など何でもアリです。また、資格に関する勉強にも使えると思います。法人ユーザの方は、社内教育の一環としていかがですか？

今後のバージョンアップ予定
予定しているものとしては……

• 出題ロジックの改善
• 問題作成機能の装備
• クイズ画面のスキン対応
• 問題集の複数選択機能
• 自動n択表示機能