今回紹介する「キャラ字セーバー」は、設定した全角8文字以内の文字を、さまざまな背景とキャラで表現してくれるスクリーンセーバだ。「キャラ字セーバー」の基本パターンは、起動後、設定した文字をグラデーション文字や袋文字で表示→キャラで表示（キャラ編）→色とりどりのテキストで表示（テキスト表示編）→以下、繰り返しといったもの。

このように書くと何のおもしろみもないスクリーンセーバに思われそうだが、「キャラ字セーバー」の真髄は、登場するキャラやテキストの動きのバリエーションが驚くほど多い点なのだ。

キャラ編では森や海といった背景を表示し、そこに自己紹介さながらキャラがひとつ迷い込む。そしてそのキャラがいなくなったかと思うと、その直後に同じキャラがものすごい数で押し寄せて文字を形作る。一度離れて旋回し、再集合して文字を形作ったあとバラバラに飛び去ってしまうというのが基本パターン。

ここに登場するキャラは、筆者が確認できただけでも海中のタコや骨だけのサカナ、四季の混ざった森の中にいる蝶やパラソルなど10種類以上。しかし、ずっと見ていればもっともっといろいろなキャラが出現するに違いない（と期待させる作りなのである）。

もう一つのテキスト表示編も、キャラ編同様工夫が凝らされている。ゴシック文字をただ表示すると思わせて、螺旋を描いたり、花火のように広がったりと、まるで意志を持った生き物のような動きを見せてくれる。その様子は、キャラ表示に比べてどうしても見劣りしがちなテキスト表示を、「捨てたもんじゃないな」と思わせてくれるほどだ。

推奨解像度は800×600ドット。それ以上の解像度で使用した場合は、風景の外にキャラの飛び去る様子が見られる。

設定項目は表示文字のみと非常にシンプル。入力できる文字数は、全角8文字、半角ならば16文字までである。

ちなみに筆者が考えた用途としては、周囲に浸透させたいギャグを入れておいたり、好きな人の席に「キャラ字セーバー」をインストールして、愛の告白を入れておくといったもの。とはいっても無数のタコに「君が好きだ」と告白されれば、実る恋も実らないかもしれないが……。

開発中に苦労した点
はじめはデジカメで撮った風景をバックに作ったんですが、フルカラーの画像を画面いっぱいに表示したら、ファイルサイズが大きくなり過ぎてしまいました。何とか画質を劣化させずにサイズを小さくできないかと考えていたとき、ふと、パソコンに風景を描かせたらサイズが小さくなるんじゃないかと思い、バックは風景画像などを使わずにパソコンに描かせることにしました。そのおかげで結構サイズが小さくなったかと思います。パソコンに風景画像を描かせると結構時間がかかるので、その時間短縮に苦労しました。……でも、あまり時間短縮できてないかも。

ユーザにお勧めする使い方
やはり、ディスプレイ画面は800×600の画面で見てほしいですね（希望）。それ以上の画面で見ると中央に800×600の画面で表示されて、キャラが飛んで行くときに画面の外まで飛んで行くオマケを付けましたが、そのお陰？で800×600以上の画面だととても動きが重くなってしまいました。速いパソコンなら問題ないですが！

それから、入力する文字はひらがな8文字が一番おもしろいと思います。文字数が少ないとキャラも少ないし、難しい漢字だと読めなくなります。少ない文字であれば、記号などを入れるとおもしろいですよ。例えば3文字の「キャラ」なら「★（キャラ♪）☆」という風に。

今後のバージョンアップ予定
ファイルサイズが結構小さくなったので、バックの画像にもっと変化を持たせてみたいと思います。隣の山と色の違う山とか、今の画像の横一列は全部一緒なので……。それから、キャラもどんどん増やそうと思ってます。