「リンクの女王」は、スケートをモチーフにしたアクションパズルゲーム。スケートリンクの上にいる女の子キャラ「ミディ」を操作して、リンク上に散らばっている星を集めるのが目的。ミディは、滑りはじめるとそのまま直進することしかできないが、リンクに配置された「方向転換タイル」上でのみ滑走方向を変更できるようになっている。

方向転換タイルは、直進してくるミディを止めて、その場でスピン（ぐるぐる回転）させる。回転中は、上下左右の反時計回りで矢印が表示されるので、プレイヤーはタイミングを計って、ミディを進ませたい方向に誘導すればよい。

リンク上には星、方向転換のほか、落とし穴や通行止め（道路工事などで使われるコーン）、一度上を通ると穴が開くタイルなどの障害物がある。落とし穴に落ちたり、コーンにぶつかったりすると1ミスとなり、ミディがいなくなるとゲームオーバー。すべての星を制限時間以内に集めることができればステージクリアとなり、次のステージに進める。方向転換タイルは1回使うと消えてしまうため、障害物をうまく避けてすべての星を集めるには、どこをどの順番で通るのかという戦略が必要になる。

ステージクリアが目的のゲームだが、ベスト5のスコアを取れば、名前を登録することができる。スコアは、集めた星の数のほか、各ステージをクリアした時点での残り時間がボーナスとして加点される仕組みになっている。

ミディはプレイヤーの「スタート」がかかったら真っ直ぐしか進めず、何かにぶつかるまで止まれないし、「方向転換タイル」に乗ったら、次の「指示」があるまでぐるぐる回転を続ける、という具合に“放っておけない”キャラだ。そこが“かわいいけどおバカさん（？）”という感じで、なんとも憎めない。キャラに好感がもて、アイデアも操作もとてもシンプルなだけに、全体としてハマリゲームになる可能性は十分にあると感じた。

各ステージのスタートと同時にカウントダウンがはじまり、制限時間も意外と厳しいため、はじめにミディを動かす経路をよく考えてからスタートした方がいい。実際にプレイしてみてわかったことだが、いちばん最後にとる星から逆に道をたどっていくのが一つのコツである。

苦労した点
ゲーム自体の雰囲気が地味になりがちなので結構悩みましたが、今回、「豆道楽舎」のbean.さんが、キャラクタ、音楽で協力してくださり、かなり明るい感じに仕上げることができました。感謝！

どちらかといえば、たいした苦労もなく、楽しく制作することができました。あえて苦労した点を挙げるならば、メインプログラマであるイナダのパソコンの動作速度が極端に遅いので、ゲーム速度の調整がなかなかうまくいかなかったコト(^_^;)（今後の課題でもあります……）。

今後の予定
新作ステージを追加したバージョン、ユーザ投稿ステージをひとつにまとめたパックなどをリリースできたらいいなぁと思ってます。遊んでくれたみなさんのBBSへの書き込みや、同梱のマップエディタを使ったステージ投稿などがバージョンアップや新作が出る原動力となりますので、ぜひご協力を！

最後に
EXGRACE SOFTでは、アクションゲームやシューティングゲームなど、さまざまなジャンルのゲームを制作しているので、ぜひサイト（http://www.exgrace.com/）の方にも遊びに来てくださいね！