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Motion Impact

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Motion Impact
静止画をもとに、ウォークスルーしているような動画を作成できるユニークなソフト
Windows XP/Me/2000/98/95  製品:試用不可
Motion Impact

  • 消失点は遠近法の基準となる「無限遠」のポイントを表す

  • ◎そのほかのスクリーンショット
  • 3D化したい物体の範囲を指定する
  • QuickDraw 3Dによるリアルタイムレンダリングを利用できる

  • 1枚の静止画を素材に、その中を歩き回っている(ウォークスルー)ような動画を作成できるユニークなソフト。別の角度から見た静止画を作成することもできる。

    「Motion Impact」は、デジカメで撮影した写真やイラストなどの2次元の画像を3次元化する機能を持つソフト。3次元化の原理は、

    1. 画像内に含まれる一部(例えば写真に写された人物など)を選択して、ちょうど板に描かれた「立て看板」のようなオブジェクトとみなす
    2. 選択されなかった残りの部分は、舞台装置でいわれる「書き割り」に相当する「背景」となる
    3. 選択した部分を手前側、残りを奥側に配置する
    ことで立体化するというもの。

    奥行きの異なる2個の物体があるときには、見る角度で両者の位置関係が異なる。また、どんどんと視点を近づけていき、手前側にあるオブジェクトよりもさらに前方に進めば、手前側のオブジェクトは見えなくなる──「Motion Impact」では、これをソフトウェアで実現することで、もともと平面だった画像から3次元空間を作り上げることを可能にしている。

    操作の概要は次のようになる。まず、素材となる画像(オリジナル画像)から2枚の画像を作る。1枚は全体の「背景」となる画像。オリジナル画像から立体化させたい部分(つまり手前側に配置される部分)を消し去り、抜けた部分を他の背景と自然につながるように埋めるためのもの。もう1枚は「マスク画像」で、立体化させたい部分だけを白抜きにし、他の部分をすべて黒としたものだ。

    次に、オリジナル画像と作成した2枚の画像を「Motion Impact」で読み込む。オリジナル画像が表示されるので、ここで「消失点」を設定する。さらに、画像内で立体化(手前にくる)したい範囲(リージョン)を指定する。基本的には、先に作成したマスク画像で白抜きにされた部分を選択することになる。

    あとは、3次元空間内で「視点(カメラの位置)をどこに配置するか」「どの方向を見るか」「視野角はどの程度か」といったパラメータを指定する。ユーザの指定したパラメータに応じて、リージョンの表示位置や拡大・縮小率が変化し、カメラが動き回った際の画像がシミュレートされる。

    作成したデータは、AVI形式の動画ファイルに出力できるほか、BMP形式の静止画ファイルに出力することが可能。複数のキーフレームを指定してキーフレームの順にカメラが移動するという、動き(モーション)のある動画を作成することもできる。キーフレームは最大99個まで設定できる。また、QuickDraw 3Dで使われる3次元データ(3DMF)形式で出力することも可能だ。

    実際に3D画像を得るにはレンダリングを行う。このときQuickDraw 3Dを用いれば、カメラ位置やアングルの変化をすぐに確認できるリアルタイムレンダリングを利用することが可能。良好な画質でレンダリングするには、オリジナル画像の解像度をできるだけ高くしておけばよい。

    Windows版のほかに、Macintosh版もある。

    ※消失点:遠近法で、画面内のどの部分が「無限遠点」になるかという点のこと


    reviewer's EYE reviewer's EYE
    このソフトの動きを文章で説明するのはちょっと難しい。実際に使ってみると、ソフトのイメージはすぐにつかめるとは思うが、例えば、アニメセルを複数重ねて、それらの位置関係をずらすことで奥行きを表現するような感じ、といえばよいだろうか。

    この方式のメリットは、3D CG作業にありがちな、面倒な「モデリング」が一切必要ない点にある。例えば、本格的な3Dソフトでこれと同じことを実現しようと思うと、最初に物体の形状に合わせたモデリングを行い、このモデルに対して実写画像から抜き出した画像を「テクスチャ」によって貼り付けるといった操作になるだろうか。

    しかし、「Motion Impact」であれば、こうしたモデリング作業のようなものは一切必要ない。強いていえば最初のステップにある「マスク画像の作成」がモデリングに近い作業ともいえそうだが、必要となる作業量は3D CGソフトでのモデリングと比べようもないほど少なく、かつ単純だ。

    それでいて「Motion Impact」で作成される画像はそれなりに実用的だ。例えば、記念写真で人物のバックと人物のサイズが異なる、あるいは位置関係がよくないといった場合でも、このソフトを使えば大きな違和感を感じることなく、写真の修整が可能だ。鉄道写真など、被写体が動いていて、かつ被写体と背景の位置関係が重要となる写真の修正などにも役立つかもしれない。

    このソフトを使いこなす上でのポイントは、やはり背景となる画像の修正だ。いくら仮想的な3D空間を作り上げてくれるからといって、もともとの画像に写っていないものは、このソフトを使っても再現することはできない。つまり被写体に隠れていて見えていない部分をうまく「でっちあげる」ことができるかどうかが大きなポイントとなる。デジタルカメラで写真を撮る場合などは、このソフトでの利用を前提として、背景だけの画像をあらかじめ撮影しておけば、かなり役立つだろう。

    (天野 司)

    ソフト作者からひとこと ソフト作者からひとこと
    ソフトを開発しようと思った動機、背景
    もともとの開発のきっかけはセルアニメ制作を効率化しよう、というものでした。スクロールする際等に画面に奥行き感を出すためには大変な手間だったためです。なお、製品版開発では実写画像の活用も視野に入れて開発が行われました。

    開発中に苦労した点
    当初は業務用として開発されており、作業効率の向上のため、ユーザインタフェースの最適化に多くの時間を費やしました。特にレンダリングなしで最終イメージに近い画像を表示するリアルタイムプレビューには、多くの時間を費やしました。

    ユーザにお勧めする使い方
    スキャナ、デジカメユーザの方は、ぜひ思い出の写真を動画にして新しい発見をしてみてください。また、DVカメラをお持ちの方は、マトリックス的な映像効果をつけて、他の人とワンランク違う映像制作をお楽しみいただければと思います。

    今後のバージョンアップ予定
    バージョンアップに関しては、現バージョンの反響次第ですが、その場合、Mac版はMac OS Xへの対応を検討しています。また、より手軽に映像制作が可能になる機能の追加も検討しています。

    ((株)ホロン)
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    ● Motion Impact Ver.1.0.3
  • 作 者 : (株)ホロン さん
  • 対応OS : Windows XP/Me/2000/98/95
  • 種 別 : 製品:試用不可
  • 作者のホームページ : http://www.holonsoft.co.jp/
  • 補 足 : PCショップで購入後にインストールすることができる。購入前に試用することはできない。Windows版のほかに、Macintosh版もある。動作にはQuickTime3以降、QuickDraw3D 1.5.4以降が必要


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