WindowsパソコンでMacintosh用ディスクの読み書きを実現するソフト。「MacDrive」は、Mac OS用フォーマット(HFS/HFS Plus)の各種メディアをWindows上で読み書きできるようにしてくれるユーティリティ。外付けハードディスク、MO、Zip、CD(CD-ROM、CD-R/RWともに読み込みのみ)、FD(1.44MBのみ)、SuperDisk、Jazなど、さまざまなメディアに対応する。
WindowsパソコンにMacフォーマットのメディアを挿入したときはもちろんのこと、外付けで接続したメディアに対しても読み書きが可能。接続をサポートするのは、USB 1.1/2.0、IEEE 1394(FireWire/i.Link)、IDE、SCSI、Fibre Channel、パラレルポートの各形式。外付けの場合は、接続するドライブを認識できるWindows用ドライバがあらかじめインストールされている必要がある。
インストール後、「MacDrive」は常にバックグラウンドで動作し、Macフォーマットのメディアを自動的に認識する。マイコンピュータ上などでは、Macフォーマットのメディアに赤い林檎のアイコンを表示して区別するが、実際の操作ではMac用メディア上のファイルも他のWindowsファイルと同じように扱える(ただし、「MacDrive」はエミュレータではないので、メディアの中にMac OS用アプリケーションが含まれていても動作させることはできない)。
JPEG/GIF/TXT/MP3といった一般的な形式のデータファイルは、拡張子が付いていなくても「MacDrive」がタイプ/クリエータから自動付加し、特にMacファイルであるかどうかを意識することなく、Windows上で開いたり、編集・加工したり、各ディスク間を移動させたりできる。PSD(Photoshop Data)/AI(Adobe Illustrator)/FLA(Macromedia Flash)といった特定のアプリケーション用のファイルの場合は、作成したアプリケーションと同じものがWindows側にあるか、互換性のある別アプリケーションと関連付けされていれば開ける。Windows側の拡張子と、Macintosh側のタイプ/クリエータを対応づける「拡張子マップ」により実現されているもので、初期状態で一般的な形式は登録済みだが、ユーザが編集・新規追加することも可能だ。
そのほか、Macファイルを選択した際のコンテキストメニューには「MacDrive」の項目が追加される。選択したファイルの種類や状況によって「MacBinaryファイルの作成」「Macリソースの表示」などが表示されるようになる。