Windows XPの動作を快適にしてくれるWindows XP専用環境設定ユーティリティ。起動や通信回線速度の高速化といったWindows XPそのもののパフォーマンスの向上のほか、Outlook Express、Microsoft Office XPなどの周辺ソフトのカスタマイズも可能。「XPturbo」は、Windows XPのレジストリを編集して、パフォーマンスの向上とさまざまなカスタマイズを行うための環境設定ソフト。メニューとダイアログを使い、一般的なアプリケーションの環境設定のような感覚で各種設定が行えるので、レジストリに関する知識のない初心者でも簡単・安全に操作できる。(細々とした指定なしに)ウィザードを使っての一発設定も可能だ。
用意されたウィザードは「スタンダードウィザード」「スピードウィザード」「ポリシーウィザード」「レスキューウィザード」の4種類。「スタンダードウィザード」では、現在のユーザに対してメモリの最適化や不要なサービスの停止などを行い、Windows XPを高速化する。「スピードウィザード」はハードウェアに依存した設定を行うことで、「スタンダードウィザード」よりもさらにパフォーマンスの向上を目指すものだ。「ポリシーウィザード」では、システムにダメージを与えるような誤作動を防ぐため、Windowsの機能にさまざまな制限をかけることができる。仮に、これらの設定変更によってシステムが不安定になった場合には、「レスキューウィザード」でデフォルト設定に近い状態に戻すことができるようになっている。
パソコンのハードウェア構成とインターネット接続の方法に合わせて、設定を最適化する「インターネットの最適化」機能もある。接続方法を設定するだけで自動的に最適な設定をしてくれる自動設定モードのほかに、MTU/RWIN/TTLなどの値を手動で指定できる、上級者向きの詳細設定モードもある。
そのほかにも、Internet Explorer 6.0やエクスプローラ、Microsoft Messenger、Outlook Express、Office XPといった各種ソフトの設定、デスクトップ設定、システムフォルダやキャッシュといったシステム設定、スタートメニューやツールバーの設定、スタートアップとオートランなど、事細かな設定ができるようになっている。設定項目によっては簡単な説明や推奨する設定が示されており、わかりやすい。
「XPturbo」の機能のうち、ADSL接続用に「インターネットの最適化」機能だけを取り出した「XPturbo for ADSL」というソフトもあり、こちらはフリーソフトとして提供されている。