クリップボードにコピーされたテキストデータの履歴を保持し、指定したアプリケーションに貼り付けることができるクリップボード拡張ソフト。保持したテキストデータに対して多彩な処理を行えるのが特徴。「ToMoClip」はクリップボードを監視して、コピーされたテキストデータを自動的に保持するクリップボード拡張ソフト。保持したテキストを履歴として「ToMoClip」画面に一覧表示する。貼り付けたいアプリケーションのウィンドウをアクティブにし、リスト一覧から選択してダブルクリックすることなどで、すばやく貼り付けることができる。
保持したテキストは、そのままの形で再利用できるのはもちろん、引用符を追加したり、大文字/小文字変換、全角/半角変換、ひらがな/カタカナ変換などの処理を施したりした上で貼り付けることができる。また、データをクリップボードに戻すことができるほか、貼り付け時に、同じデータをクリップボードにコピーしたり、逆にクリップボードのデータを追加して貼り付けたり、現在日時を追加して貼り付けたりできる拡張文字挿入機能も備えている。さらに、簡易エディタ機能を内蔵しており、文字列を自由に編集することが可能。エディタ機能を使って、「ToMoClip」内でテキストデータを新規に作成することもできる。
複数ページを切り替えながら使用できるようになっており、最大100ページまで設定できる。1ページには最大3万データまで、また「ToMoClip」全体では16MBまでのテキストデータを保持できる。各ページごとに最大履歴保持数を設定することが可能で、通常は設定保持数を超えた古いデータから削除されるが、特定のデータを削除しないように設定することができる。逆に、特定の条件を満たすデータ(改行を含む、数字を含むなど)の履歴を取らないように設定することも可能。
履歴リストは、貼り付けた回数などでソートできる。ページ間でのデータのコピーや移動もドラッグ&ドロップで簡単に行える。正規表現による保持データの検索も可能だ。
コンパクトな画面には、各テキストの先頭数文字が「タイトル」として一覧表示される。タイトルは、クリップボードへのコピーが行われた際に自動的に生成されるが、ユーザが編集して自由なタイトルをつけることも可能だ。タイトルにマウスポインタを乗せることにより、テキストの内容や、貼り付けた回数などをツールチップに表示してくれる。各ページあるいは各テキストデータにショートカットキーを割り当てることも可能で、必要なデータをすばやく呼び出せる。