「メモルちゃんの家計簿 決定版」は、「食費」や「光熱費」といった項目ごとの袋を作ってお金を入れておき、支出があるときはそこから支払うという管理法を採用した家計簿ソフト。実際に生活で使われている「袋分け家計簿」を、そのままパソコンで操作できるようにしたソフトと考えればよい。収支を項目ごとにまとめられるので家計のバランスを把握しやすく、無駄遣い抑止効果を期待できる。

「メモルちゃんの家計簿 決定版」での家計管理は、まず「袋」を作ることからはじまる。「袋」は最大18枚を作ることができる。それぞれに自由に名前をつけられるため、一般的な分類にとらわれることなく、それぞれの家の事情に合った項目立てを行える。「袋」には給料日や月初にお金を入れておき、ここから支出する。項目ごとの「月予算額」を設定しておくと、支出額が予算額を超えた場合に「袋」のタイトル色が変わり、遣いすぎを警告してくれる。ユーザが作成する支出用の「袋」とは別に「貯蓄袋」が自動的に作成されるので、計19枚の「袋」で家計を管理していくことになる。

入出金の入力時には「金額」のほかに、「日付」「相手先」「摘要」を登録できる。「相手先」「摘要」は必ずしも入力する必要はないが、特定の相手先などを登録しておく「マスター」機能を利用すれば、簡単に入力できるようになる。「マスター」には「袋」ごとに最大200件を登録することができる。

「袋」の中身は、支出額を月ごとにまとめた「1〜12月合計額表示」や、1ヵ月間の収支明細である「月間家計簿データ」で参照できる。家計全体の収支を一覧表示させることも可能だ。

それぞれの「袋」にある残金を別の「袋」に移動させることも可能。例えば、「食費」が心細くなってきたら、別の「袋」に残っているお金で「食費」を補充するといったことができる。「袋」の残金は、すべてを一括して「貯蓄袋」にまとめても、また「貯蓄袋」に入れずに、次の月へ繰り越してもよい。

「メモルちゃんの家計簿 決定版」が特徴的なのは、決まりごとが非常に少ないということだ。例えば支出項目の名前にしても、家計簿ソフトの中には一般的な項目があらかじめいくつか設定されているものがあり、それはそれで親切なのだが、逆に融通が利かない面もある。その点、すべてを自由に作れる「メモルちゃんの家計簿 決定版」は一見、面倒なようだが、家庭の実情にあった項目設定が可能になっている。また、残金を翌月に繰り越すか貯蓄に回すかも一律に設定するのではなく、その時々の事情で決めることができる。残高の移動も自由で、予算を設定してもそれが何らかの制限になるわけでもなく、非常にフレキシブルな使い方ができるようになっている。この自由度の高さは魅力的だ。

直感的な操作が可能で手軽に使え、しかも堅苦しく考える必要もない、気軽で実用的な家計簿ソフトだと思う。

開発中に苦労した点
ザメザメザメ……（涙）。えっ、苦労話も聞いていただけるのですか。さすがベクター編集部様……。ああ眩しいほどに、後光が差しているう〜っ。

「袋分け家計簿」とは、皆さんの「お母さんの時代」から行われているとてもポピュラーで簡単な「袋でお金を管理する」方法です。しかし、袋で家計簿をつけるソフトなどという、前代未聞（？）突拍子もないアイデアに泣かされ続けました。自前簿記ソフト（帳簿式）プログラム等の流用もできず、考えもまとまらず、いたずらに時間だけが過ぎていく〜っ。

そんな私を長期（6ヵ月）に渡り、メールで励ましてくれました「りえちん」、また「声優サウンド」を快く提供いただいております南氏等々、お世話になりました多くの友人に、この場を借りて感謝申し上げます。おっと、ベクター様には、特に特に、いつもお世話になっております。

ユーザ様にお勧めする使い方
すでにこのジャンルのソフトを公開されている諸兄からは、「こんなもの家計簿ソフトではない！」とお叱りを受けそうです。操作ミスをすると、小バカにする声で叱りつけられたり、決算周期（？）が30年間というとんでもない長期運用ソフト……。これって家計簿ソフトかあ〜？

でも、やさしい操作で、また自由気ままに使えるよう、配慮しました。また、説明通りに使う必要もありません。例えば、支出袋を「銀行口座」としてお使いになられてもよいでしょう。自分なりの管理方法で、気ままに使っていただければうれしく思います。百聞は一見にしかず……。タダでソフトを試せるのですから、気楽にダウンロードしない手はない。「ご縁」があれば、メモルを一緒に育ててくださいませんか？　よいご縁となりますように……。心よりお待ちいたしております。また、メモルの無料メールマガジン等もぜひ、ご購読ください。

今後のバージョンアップ予定
メモルシリーズには、完成品なんて永久にありません。いつもメモルは、皆さんとともに育てていくソフトです。ご意見、アイデアをお待ちいたしております。

お願い−ダウンロードファイルを解凍しただけでは使えません
インストール（パソコンへ組み込む）ソフトを搭載しています。ダウンロードいただいたら、解凍（自己解凍です。ダウンロードしたファイルをエクスプローラなどで開くだけだよ）してください。

解凍できたら、「お読みください」ファイルを貴方がいつもホームページを見るときに使っているソフト（Webブラウザ）でご覧ください。「わかんな〜い」という方は、下記の専用ホームページもぜひご利用ください。

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