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FairyTrace

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FairyTrace
マウスとキーボードの操作を記憶し、忠実に再現・プレビューできるソフト
Windows XP/Me/2000/98  シェアウェア
FairyTrace
  • メイン画面。記録した操作をボタン一つで再現およびプレビューができる

  • ◎そのほかのスクリーンショット
  • プログラム編集画面。流れに沿ってコマンドを埋め込んでいく
  • プレビュー時はマウスの位置は大きな△で表示され、わかりやすい

  • マウスとキーボードの操作およびウィンドウ位置の情報を記録し、再現することのできる自動操作ユーティリティ。操作手順を簡易動画として保存し、これを再生する機能もあるため、ソフトウェア制作時の自動動作試験やプレゼンテーション用のツールとしても使える。

    「FairyTrace」は、キーボード入力、マウスのポインタの移動やボタンクリック、ホイール操作など、パソコンの操作と画面に関する情報を記録し、再現することで、パソコンの自動操作を可能にするソフト。簡単な手順で記録・再生を行うことができる上、記録したファイルを編集することも可能で、高度な自動操作を実現できる。

    操作の記録は、メイン画面で「REC」ボタンを押すだけで開始される。その時点から停止キー(初期設定では【Ctrl】+【Break】)を押すまでに行った操作が、デスクトップの変化(ウィンドウの移動など)も含めて、すべて記録される。マウスポインタを移動した際の座標も記憶されるが、あとから編集することが可能なため、仮にうまく再現できなかったときでも、座標を補正することで、正しく再現させることが可能だ。

    一連の操作に関する情報は独自のFTZファイルに保存され、メイン画面で「PLAY」ボタンをを押すことで、再現できるようになる。さらに、このファイルには、操作を記録したデスクトップ上の画面の動きもあわせて記録されており、「PREVIEW」ボタンを押すと、記録したそのときの状況をそのまま簡易動画として再生できるようになっている。簡易動画の1シーンをスナップショットとして、PNGファイルに出力することも可能だ(後述するプログラム機能を使えば、JPEG/BMPで出力することも可能)。

    再現およびプレビューの速度は、ユーザが指定して変えることができる。また、コマンドラインから直接、再現/プレビューを起動することも可能で、例えばタスクスケジューラに登録することで、時限起動を行うこともできる。

    最も大きな特徴は、プログラム機能を備えていること。これは、「REC」で記録した、いわば“素”の操作記録に対してさまざまなコマンドを追加することで、さらに複雑な処理を行わせることができるというもの。用意されているコマンドは、

    • 操作記録の再現(TRACE命令)
    • 外部アプリケーションの起動(EXEC命令)
    • 繰り返し(LOOP命令)
    • ほかの「FairyTrace」ファイルをサブルーチンとして呼び出す(CALL命令。16階層まで可)
    • 処理の時間待ちをしてテロップを表示する(WAIT命令)
    • 指定した画像と実際の画像を比較してジャンプ(IF命令)
    • ユーザに選択を求めてジャンプ(SELECT命令)
    など計13種類で、WAVやMIDIを再生するコマンドなどもある。これらのコマンドを組み合わせることで、条件分岐などを含む複雑な操作を実現できる。TRACE命令を用いることで、簡易動画を連番付きのJPEGファイルに出力することなども可能だ。

    reviewer's EYE reviewer's EYE
    マウスやキーボードの操作手順を記憶・再現するツールはさほどめずらしくはないが、「FairyTrace」のユニークなのは、画面の変化を簡易動画として見ることができるという点だ。言葉を換えると、まったく違う環境で他人に見せることができるわけで、パソコン教室や各種講習会での操作説明、プレゼンテーションでは非常に便利に使えるだろう。言葉で「右上のボタンをクリックします」と説明されても「右上のボタンて、どれよ」ということになりかねないが、動画として再生されれば、誰にでもすぐ理解できるからだ。

    こうした「記録ファイルを作る人」と「それを見る人」が分かれる状況に対応して、例えばメイン画面は主に「見る人」用のシンプルなものになっている。見るために不要な機能は、混乱を避けるために「作る人」が使うプログラム画面に集中させてあるわけだ。さらに、この「FairyTrace」はシェアウェアだが、シェアウェア登録された「FairyTrace」で保存したデータは「再現1分」という制限にかかからないため、「見る(だけの)人」は、未登録状態の「FairyTrace」をデータプレイヤーとして利用できるという配慮もなされている。

    またプログラム画面も、動作の流れと命令の設定を同時に見ながらできるので、大変に使いやすく、わかりやすい。別に配布されているPDFファイルのヘルプも詳細で、親切に書かれている。

    (土屋 佳彦)

    ソフト作者からひとこと ソフト作者からひとこと
    まずは、このソフトに興味を持っていただいてありがとうございます。ホゲねこという猫(人間というウワサが……?)は、某企業の業務システム開発にどっぷり漬かってしまっている本職までこの分野のエンジニアです。この分野を本職として給料もらっている以上は、作ったものに責任を取らなければなりません。その手段としては、休日や夜遅くまでかけて動きを確認する。自分が見ただけじゃダメで、給料(エサ?)を払ってくださる「ご主人さま」の上のご主人様にまで説明するために、紙で書類をまとめなきゃならんのです。その時間の方が作る時間より多いぐらいです。

    しまいにゃ、エサの量がたりないとかキツイとか、ご主人さまに捨てられたとかで、ロクに資料を残さないでナワバリを変えてしまう人もいるので、残された人はより地獄を見ます。「こりゃ、なんとかせにゃあかんな……」と思うようになりました。

    最初に思いついたのは、かつてWindows 3.1まで標準アクセサリの一つとして付いていた「レコーダー」です。これもマウスとキーボードの動きを残しておくものですが、ウィンドウというものは、重ならないように毎回位置を変えて表示されるものなので再現性が低く、惜しいかな「標準」の座から消えてしまいました。

    そんなら、ウィンドウを元の位置に動かしておけばいいじゃないか」──当時、そんなソフトにめぐり合うことがなかったものですから、「思いつきをムダにしたくないし、大変だけど自分で作っちゃおうかな」と考えたのが、事の始まりです。

    そして試行錯誤の末に「GhostTracer Ver.0.3」を完成させました。これは、ボタンが「記録」「再生」の2ボタンしかない陳腐なものでしたが、今後の実用化のメドが立ちました。ソフト試験なんかを手伝わせられるように機能拡張していき、現在のフリーウェア「GhostTracer」となったのです。

    ある日、友人Aより電話がかかってきました。「ソフトの使い方がわかんないよ〜」。私は「それなら、この前作ってあげたGhostTracerデータ【??ソフトの使い方、(へ)の4番】を見てよ」と答えました。「この前、アイコンを動かしちゃってマウスがクリックを外すんだよ〜」と友人A。「え〜と、どんな操作だっけ、今見てみる」。しかし自分の家のパソコンでは、アプリケーションもアイコンの配置も違うので、よくわからない……。ここで、無力となった操作データ「(へ)の4番」を削除した私は、友人Aにこう言いました。「え〜と、画面を縦横4分割したとしたら、2−4の位置に黒いアイコンがあるでしょ……」。このあと、一見、囲碁か将棋を思わせる会話が続き、地道な操作指導が延々と続いたのは言うまでもありません。

    「操作の様子を動画として残せれば……」「一つの操作を残すのに一杯ファイルが作られるのをどうにかできないか」など、「GhostTracer」の「なまはんか」な改造では実現できないことを一気に解決しちゃおうと、部品レベルからすべてを見直すことにしました。その結果、プロトタイプが完成したころには、まったく別モノとなっていました。データ形式が変わってしまったので、混同しないように名称を変えることにしました。それを、後継ソフト「FairyTrace」と呼ぶようにしたのです。

    苦労した点といえば、「本当にできるのか?」という不安がついてまわったことです。本職も容赦ない状況なので、このソフトに割ける時間がない。これは、1日1時間の工程に割って帰宅後に進める。設計などの紙とペンでできることは、通勤電車の中でやるなどで切り抜けました。

    次に、「他のソフトを動かしながら、動画を取り込めるだけの実用的速度を維持できるのか?」「できた動画ファイルのサイズが大きすぎると管理が大変」「できるなら画像を可逆圧縮(寸分違わず元に戻せること)にして、あとの編集で画像比較に使いたい」──正直、考えたことは無謀なことばっかりでした。調べ抜いた末に結論として出たものは、「TransG32.DLL」の作者である明熊氏と、「UNLHA32.DLL」の作者であるmicco氏に協力を仰ぐ(使用許諾をもらう)ということでした。快諾をいただき、呼び出し方などの工夫と調整を続けた成果が「FairyTrace」には詰まっています(明熊さん、miccoさん、ありがとうございました)。

    お勧めする使い方としては、FairyTraceデータは、画面の解像度さえ一致すれば、アプリケーションやハードがインストールされていなくても、フルサイズ画面の動画として操作の様子を再現することができます。CD-ROMや高速回線などを使って、「動く手順書」として記録したり、配信してほしいです。シェアウェアとしての制限は「再現は1分まで」ですが、「ライセンスキーを登録した環境で作ったデータは、どこで再現しても制限を受けない」としたのもこのためです。ライセンスキーのない方でもプレイヤーとして使っていただけます。

    今後のバージョンアップですが、FairyTraceデータを作った人が、より初心者に対して説明する場合などを配慮した機能を追加してみたいと思っています。このほかにも、サポートサイトには専用掲示板を用意していますので、新機能のご要望などありましたら、気軽に足跡を残していってください。すべては聞けないかもしれませんが、今後の方針を決める上で、十分参考にさせていただきます。

    (ホゲねこ)
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    ● FairyTrace Ver.2.30
  • 作 者 : ホゲねこ さん
  • 対応OS : Windows XP/Me/2000/98
  • 種 別 : シェアウェア
  • 作者のホームページ : http://www.infinity.ne.jp/~hogeneko/FairyTrace/index.htm
  • 補 足 : 試用期間中は、操作の再現は1分まで


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