「-AMANAGI-」は、アイテムを拾うことで自機をパワーアップしていくタイプの横スクロールシューティングゲーム。装備は攻撃力を強化する「武器系」と、防御力を高める「防御系」の2種類。「武器系」は、威力抜群の直進する「レーザー」、命中すると爆発し、広範囲に威力を発揮する「スプレッド」、自動追尾する「ミサイル」のほか、「ガン」「ワイド」の5種類。「防御系」は、自律型兵器の「ファンネル」に加え、「シールド」「スモール」「オプション」「スピード」の5種類で、武器系・防御系合わせて10種類が用意されている。

パワーアップのための装備は、特定の敵機を破壊したときに出現するアイテム（パワーカプセル）を取ることで獲得できる。アイテム自体が武器系・防御系に分かれており、カプセルを撃つことで、それぞれの装備の種類を変えられる。

大きな特徴は、アイテムの組み合わせでさまざまなパターンを作り出せるパワーアップシステムだ。武器アイテムは9個まで集めることができ、そのうち最初の3個が攻撃に使用される。「武器選択」ボタンを押すと、先頭のアイテム（武器）をひとつ捨てて、ストックされている次のアイテムがスライドする仕組みだ。最初の3個が異なるアイテムの場合は3種類の攻撃を同時に行い、同じものが含まれている場合は、その威力が増す。また、「攻撃」キーと「武器選択」キーを同時押しすることで、使用中の武器アイテムを失う代わりに「ボム」を発動させることができる。「-AMANAGI-」の「ボム」は、画面上の弱敵を一瞬にして撃破できるだけでなく、アイテムが消滅するまでの短時間、その威力を大幅に増幅させるので、威力は抜群だ。

防御アイテムは1種類しか使用できないが、同じアイテムを続けて取ることでレベルアップできる。防御アイテムはボムによって消滅しない。

ステージ数は全5ステージ。全ステージクリア後はエンディング画面終了後に2巡目が開始する。また、ステージゲームとは別に、四方八方からの敵の銃撃を避けることで弾避けの腕試しができる「サバイバルモード」や、いくつかの隠しオプションも用意されている。

パワーアップアイテムを拾うタイプのゲームは、途中でやられてしまうと挽回が非常に困難なものが多いが、「-AMANAGI-」では、そういうこともない。アイテムの出現頻度が高いので、すぐにまたパワーアップできるのと、同時に使用できるパワーアップアイテムの数が制限されているのが、非常にいい具合に働いている。当たり判定が厳しくないこともあって、とても気持ちよく敵を殲滅しながらゲームを進めていくことができる。

また、自機をパワーアップするタイプのゲームはルールや操作方法、どのアイテムを使うと有利か、などが複雑で悩まされることも多いが、「-AMANAGI-」はその点が非常にシンプルなのもうれしい。もちろん自分の戦法や次に出現する敵のタイプに合わせてアイテムをセレクトすることも大事だが、それよりも何よりも「-AMANAGI-」では攻撃アイテムを拾うことが最重要である。とりあえず拾っておけばパワーアップできるし、いざというときにはボムとして使用できる。次から次へとアイテムを使い捨てるつもりでゲームをすればいいのだ。

開発中に苦労した点
一番苦労したのは、タイトルを決めることです（本当）。

ユーザにお勧めする使い方
心の葛藤を堪能してください。3連までパワーアップした武器をボムで消費するか……、それとも、このまま殺られるか。

今後のバージョンアップ予定
全ステージの敵パターンを変える予定です。得点システムも、もう少し凝った方がいいかもしれません。

その他
rage=プログラマ：開発環境はC++ Builderです。敵キャラの出現や行動パターンを組むための FORTH風スクリプト言語を作ったんですが、これが癖のある言語で……。でも慣れると手放せません。

RF=グラフィッカー：「Metasequoia」は使いやすくて、すばらしいモデリングソフトです。おかげでキャラ作りはサクサク進みました。

k.clove=ミュージシャン：思えばいろいろな曲を書いたものだ。ファンキーな曲、ロックな曲、ピアノバラードな曲、ファンキーな曲。オレの魂のグルーヴは、ファンク・ファンカー・ファンケスト（意味不明）。