「み〜メロエディター」は、10種類以上のデータ形式をサポートした着信メロディ作成ソフト。和音も24和音まで対応しているので、現在一般的に使われているほとんどの携帯電話・PHSの着信メロディを作れる。

メロディの作成は、メイン画面の五線譜に音符を一つひとつ置いていくだけと、いたって簡単。書き込むたびに音が鳴り、また最初から通して試聴することもできるので、作曲に自信がない人でも音を確認しながら作っていくことができる。指定範囲のコピーや貼り付け、移動といった作業も、グラフィックエディタのような感覚で行える。もちろん既存の着信メロディデータの編集も可能だ。

細かな設定はほとんど自動化されている。設定画面で携帯・PHSの機種を選択するだけで、その機種で使用可能な音域、音符数やパート数、チャンネル数、三連符/タイ/スラーなどといった機能の使用可否、保存するデータ形式などが自動的に設定される。さらに、作成・編集中に使用可能音域を超えた音を書き込もうとした場合には、赤く表示されて使えないことを教えてくれるという親切設計がなされている。対応する機種のバイブ連動機能やLED連動機能、プロテクト機能、曲データなどの情報をデータに付加することもできる。

作ったデータは、メールや赤外線ポート（対応パソコンのみ）を利用して携帯電話・PHSに転送できるほか、パソコンを一時的にWebサーバにして、ここから携帯端末にダウンロードすることもできる。このWebサーバ機能を利用すれば、これまでメールでは送ることのできなかったデータの転送も可能だ。

データの読み込み・書き出しは、DXM（DDIポケット feel H"用）、ALS/DAT（DDIポケット PHS用）、MLD（i-メロディ対応機種用、Fシリーズにも対応）、RNG（NM502i用）、CMX（au用）、SMAF（J-PHONE・ツーカー・auの一部）、SMD/SMZ（J-SKY用）、CMD（きゃらメロディ用）、PMD（623P用）、MEL/SML（ASTEL ドットi機種用）、MIDIの各形式に対応。対応する形式であれば、相互にデータ変換を行うことも可能。インターネットで公開されている着信メロディのコードをコピー＆ペーストで簡単に読み込むこともできるので、機種やデータ形式の制限を超えて、さまざまな着信メロディが楽しめる。

着信メロディのダウンロードサービスはどんどん充実してきているが、そこで提供されるものの多くは最新・流行の楽曲で、ジャズのスタンダードナンバーのような渋めの曲やCFのBGMなどを使いたければ、自分で作ったり、同好の士がネットでコードを公開してくれたものをセコセコ入力しなければならない。そんな面倒な作業にうんざりしていた人（筆者もそのクチだが）には、作るのも簡単で、公開されたコードも即座に使えるようにしてくれるこの「み〜メロエディター」は、まさに待望のソフトといえる。