デスクトップ画面上に、自由に線を書くことができる手書きペンツール。Microsoft Wordなどとの連携機能があり、プレゼンテーション用途などに利用できる。「PenPlusパーソナル」は、Windowsのデスクトップを描画エリアにして、その上に手書きで文字やイラストを書くことのできる、ユニークなペンツール。起動後にデスクトップに表示されるボタンアイコンをクリックすると、アイコンがツールバーに替わり、デスクトップが「手書きモード」になる。
手書きモードのときには、マウス(タブレット)操作はすべて「PenPlusパーソナル」の描画操作になり、他のアプリケーションの操作はできない。手書きモードから通常のWindowsの状態(マウスモード)に戻すと、描画した文字などは消えてしまうが、それまでの描画内容は記憶されているので、手書きモードに戻せば、再び続きから描画できる。
手書きモードでは、デスクトップの好きな場所に、ペンを使って自由に描画を行える。描画は完全なフリーハンドで、そのとき画面に表示されているアプリケーションの種類やウィンドウの位置などにはまったく関係なく、どこにでも自由な内容を書くことができる。画面モードには、通常のデスクトップの状態をそのまま描画エリアにする「透明シートモード」のほかに、ツールバーだけを残してデスクトップを指定色1色にする「ホワイトボードモード」がある。ホワイトボードモードでは、水平・垂直に指定の間隔でグリッドを表示させることも可能だ。
描画を行うためのペンは、通常のペンが9色、下地が透けて見えるマーカーが6色用意されている。いずれも太さを8種類から選択できる。このほかにも、書いた内容を消す消しゴムツールを備え、さらに、描画ステップごとに取り消しややり直し操作を行うUndo/Redoといった機能を備える。描画関連機能のほかにも、画面キャプチャ機能や画面の拡大表示機能があり、キャプチャした画像をそのまま手書きモードのデスクトップに貼り付けたり、画像ファイルから読み込んで貼り付けたりもできる。
描画した内容は、画像ファイルとして保存できる。対応する画像形式はBMP/JPEG/PNGの3種類。また、縮小して、付箋紙のようにデスクトップ画面に貼り付けることも可能で、この付箋紙だけは、通常のWindowsの状態に戻ってもそのまま表示される。付箋紙はカラー/モノクロ表示を選択できるほか、指定した付箋紙を一時的に非表示することもできる。
Word、Excel、PowerPoint、Outlook Explressなどのソフトとの連携機能があり、これらのソフトに対しては、「PenPlusパーソナル」から直接、描画内容を貼り付けられる。貼り付けたものは、もちろんそれぞれのファイルとして保存できる。さらに、Word、Excel、PowerPointを「PenPlusパーソナル」から起動するための専用ボタンも用意されている。