ソフトを開発しようとした動機、背景
みなさんも、渋滞にハマってしまいイライラさせられた経験があると思います。「渋滞の先頭って一体全体どうなってんだ!?」と思ったことがあるのは私一人ではないはずです。渋滞解消の最も手っ取り早い解決策は「誰も車を使わない」「車線をものすごく大きく拡げる」といったものでしょうが、当然現実的でないわけで…(苦笑)。そこで交通標識の設置や信号の時間調整、右折・左折専用車線といったいわゆる「交通管制」に頼らざるを得ないわけですが、車で街を走っていると「もうちょっと何とかならないかな?」と思うことがあります。通行量がすごく多いのに青信号の時間が短かったり、案内版が見えづらいために変にまごまごする車が続出したり、右折専用信号がないために右折車線がいつも渋滞を巻き起こしたり…。もちろん現実の世界で私たちが「交通管制」することはできませんが、せめてゲームの中でこの「イライラ感」を解消できたら…と思ったのが開発のきっかけです。あともうひとつ、実はこのゲーム、マスターピースのデビュー作としてPC-98版として発売しました。当時シミュレーションゲームといえば「歴史もの」「戦争もの」がほとんどでした。シミュレーションゲームの奥深い面白さをもっと身近な話題で味わえたら…そんな気持ちもありました。
開発中に苦労した点
「トラフィック・コンフュージョンU」は面クリア型のゲームなのですが、収録されるマップが36面、しかも初級・上級・S級(注、製品版のみ現れる最上級マップで、初級と上級をクリアするとプレイ可能になります)に分かれますので総数108面! とにかくチェックとバランス調整が大変でした(涙)。また、わらわらと現れてくる自動車は全部で12,000台! ドライバーの性格や車の車種・性能が全て異なっており、こちらの方のチェックも一筋縄ではいきませんでした。
苦労した点ではありませんが、いろいろな方から「現実の街は入ってるんですか?」と聞かれます。実は1つだけ比較的現実の街に近いマップがあります。場所は…マスターピースの所在地近く、というヒントだけでご勘弁下さい(笑)。いくつか実際にある交差点なども見てみたのですが、「ゲームとしての面白さ」という観点からすると今一つかなあ、ということもありましたので…。
ユーザにおすすめする使い方
先程も書きましたがこのゲームは面クリア型です。パズルゲームの手軽さとシミュレーションゲームの奥深さ両方を兼ね備えております。特に初級ではシミュレーション的要素が、上級・S級ではパズル的要素が強くなっています。攻略のポイントとしましては、月並みではありますがやはり初級でマップ番号の順に解いていくとゲームのルールも理解しやすく、コツもつかめるのではないでしょうか。上級・S級になりますと例えば信号機を設置する順番などもクリアするうえで重要な要素になってきます。同じマップでも初級とはまた違った楽しみが味わえますよ。
あと、パズルの思考に疲れたら、画面に次々現れる車を眺めてみるのもいいかもしれません。走っている車をクリックするとドライバー情報を見ることができます。性能の良い車に乗ってやたらビュンビュン飛ばす人、運転技術が未熟で車線変更に戸惑っている人、視力が悪いため小さな案内板だと交差点で突然進路変更してしまう人(危険ですね)などなど…。あなたの身の回りに似たような人がいるかもしれません。いや、ひょっとしたらあなたの性格を反映したようなドライバーがいるかも…。
今後のバージョンアップ予定
今のところ特に考えておりませんが、みなさまから「是非やりたい!!」という声が高まれば……。
((株)マスターピース)