「りすとあ」は、迷路状のダンジョン内で敵と銃撃戦をするアクションゲーム。プレイヤーは、かわいい賞金稼ぎの女の子「ルーナ＝シャリル」（略して「ルーシャ」）を操り、洞窟の中で悪さをする「変なやつ」を退治するのがゲームの目的だ。

3D空間のダンジョンの中は、前進/後退、左右の向き変え、向きを変えずに左右へ平行移動などの操作で進む。用意されている2Dマップは、アイテムを取ることで、壁や敵の位置が表示されるようになる。ダンジョンを動き回る「変なやつ」を撃ち、敵の体力をすべて奪えばクリアだ。逆に、撃たれてルーシャの体力ゲージがなくなってしまうとゲームオーバーとなる。

ルーシャが使用するのは、「トリュフ」という名前の愛銃（左手で発射）と、「メイル」と呼ばれる防御用の腕輪のみ。しかし、ダンジョン内の「レッドリング」や「ブルーリング」など呼ばれる宝玉を拾ってトリュフにセットすれば、「爆発力を秘めたショット」や「電撃を帯びたショット」など、リングの種類に応じたさまざまなショットが撃てるようになる。ただし、トリュフとメイルは同時に使用することはできず、また、連続使用して精神力ゲージが0になってしまうと、リミッターが作動し、MAXに回復するまでトリュフもメイルも使用できない状態になってしまうので、注意が必要だ。

用意されたステージは全8面。ストーリーに沿ってステージを順番にクリアしてゆく「StartGame」と、主人公が倒れるまで戦ってハイスコアを目指す「ScoreAttack」の2種類のゲームモードがあり、ScoreAttackでは、StartGameでクリアしたステージのみをプレイできる（試用時は1、4ステージが選択可）。また、StartGameで入手したリングなどのアイテムをScoreAttackで利用することも可能だ。

攻撃や防御に「精神力」という制約があるため、ゲームにメリハリと緊張感があるのもよい。この制約のため、武器に頼って攻撃しまくっているだけでは変なやつとの決闘には勝てない。調子に乗って攻撃しまくり、リミッターが作動してしまったら最悪だ。あとはリミッターが解除されるまで逃げ回るしか手がなくなってしまう。敵が連射モードに入ったときのために、常に逃げ道を確保しておくことも重要だ。絶えず精神力メーターや周囲のマップを意識しながら状況を判断し、攻撃と一時撤退、防御を巧みに使い分けなくてはならない。

操作性や、グラフィックもいいできだ。ステージごとに変化するBGMも非常によい。

ただひとつ、ステージが変わってもその印象があまり変わらないことだけは非常に残念だ。もちろんダンジョンの色やマップ、敵の強さやBGMは変化するのだが、実感としてあまり変わった気がしない。この点が改善されれば、さらにおもしろいゲームとなるのではないだろうか。今後の改善を期待したいところである。

昔ながらのパーツ形式による3Dダンジョンは、ポリゴンが苦手な人でも見ていて酔ってしまうということは少ない上、パソコンのマシンパワーもポリゴン以上には要求されません。そこにアクション性をプラスし、ノリのよい音楽も添えて……。「りすとあ」の完成です（＾＾）。

3Dダンジョン、アクション、シューティング、音楽、どれか一つでも思い当たった人は、ぜひ、プレイしてみてください♪。

開発中に苦労した点
真っ先に思い当たるのが「スピードとの戦い」──これにつきます（笑）。アクションゲームと銘打っておきながら、動作が遅くては話になりません。でも、演出も凝ってみたい……プログラマのサガですね（＾＾；。そこで「演出重視」か「スピード重視」かを選べるようにしてみました。これにより「演出重視」で動作が遅いパソコンでは「スピード重視」を選ぶことで爽快にプレイすることができるようになっています。「私のパソコンは遅いから……」と思っている方、一度、プレイしてみてください（＾＾）。

ユーザにお勧めする使い方
初心者の方は「VeryEasy」か「Easy」でプレイしてみてください。「りすとあ」を純粋に楽しむことができます。慣れてきたら「Normal」「Hard」「VeryHard」と難易度を上げていきましょう。

また、ゲームパッドでのプレイをお勧めします。「Normal」まではキーボードでも余裕ですが、「Hard」「VeryHard」となるとかなりきついと思います（＾＾；。ゲームパッドでは「VeryHard」でもノーコンティニューでクリアできるAirsのメンバーたちですが、キーボードでは歯が立ちません。キーボードでプレイして「VeryHard」を全ステージクリアできた方は、ぜひ教えてください（笑）。

今後のバージョンアップ予定
今後のバージョンアップにて、ネットワーク対戦機能を搭載する予定です。お楽しみに（＾＾）。