高校の野球部の監督になり、春・夏の甲子園優勝を目指す野球シミュレーションゲーム。指揮を執る高校は、全国4,000校以上の中から選ぶことができる。自分で高校を新設することも可能。校歌や校章、ユニフォームを作り、監督としてのプロフィールを設定して、リアルなプレイが楽しめる。「高校野球道CV」は、リアルな設定と美しいグラフィックが特徴の高校野球シミュレーションゲーム。練習メニューを決めてスケジュールを設定し、このスケジュールを1日ずつ進めていくというのが基本的な流れ。練習メニューには「走り込み」「フリーバッティング」「実践守備練習」といったトレーニングから、「講義」や「座禅」まで用意されている。こうした練習に加え、休日に練習試合や合宿を組み込みながら、チームの強化を図っていく。
選手にはあらかじめ攻撃力や守備力、さらに「やる気」「度胸」などの細かな能力値とポジションが設定されているが、各選手の適性やチーム事情を考慮して、コンバートを行うことも可能だ。選手に設定されたパラメータから判断して選手起用を行うのが、監督であるプレイヤーの役目となる。監督として実行できるコマンドには、そのほかにも「キャプテン指名」「ミーティング」「人材発掘」などがある。なかには練習をサボリがちな選手に対する「家庭訪問」など、高校野球シミュレーションならではのコマンドもある。もちろん試験期間中の練習はできないし、学業不振者には補習授業が待っている。
甲子園に向けての地方予選は秋と夏に行われる。試合では、攻守いずれの場面でも1球ごとに細かな指示を出すことができる。投手や打者だけでなく、守備陣形や走者に対する指示も可能だ。ただし、こうした采配のコマンドを実行できるタイミングは限られており、慣れないうちはなかなかうまくいかない。そんなときはメイン画面をクリックすることでスコアボードを表示し、ポーズ状態にしてコマンドを実行すればよい。試合にはかなりの時間を要するが、細かな采配を必要としない試合では、試合展開を「高速」に設定することで、時間を短縮することも可能だ。
操作は基本的にマウスで行う(一部キーボードによる操作にも対応)が、よく使うコマンドは、画面内にショートカットを置くことが可能で、操作性には気が配られている。
甲子園出場は容易なことではない。チームも思い通りにはなかなか強くなってくれない。しかし、だからこそハマッてしまうゲームだ。