ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で、くわしい地図を描画できる地図作成ソフト。豊富に用意された地図記号類や、道路などの描画機能を使って、カラフルでわかりやすい案内地図を手軽に作成できるのが特徴だ。「道しるべ」は道路、線路、河川、テキスト、地図記号、マークなどを簡単に描画できる機能を持つ、地図作成に特化したドローソフト。マウスの操作だけで、道路や河川などをきれいな直線・曲線で描ける。輪郭線の太さや線種(波線/破線など)を設定することも可能で、線路ではJR、私鉄、地下鉄を描き分けることもできる。
地図の要素(オブジェクト)には、一般的な地図記号(学校や神社など)32種類、地図上で目印となるマーク(建物、公園、駅、信号、国道○号線、ガソリンスタンド、コンビニなど)48種類が用意されている。また、直線/円/四角などの図形や、端に矢印や●の付いた直線、吹き出しなども描ける。テキストは横書き/縦書きのいずれも可能で、サイズやフォントなども指定できる。
描いたオブジェクトは、配置したあとから移動/回転/変形などの変更を加えることができる。これらの変更はアンカーポイント操作のほか、コンテキストメニューの「プロパティ」からでも行える。プロパティからはオブジェクトの設定のほか、道路などの幅や位置の調整(0.1mm単位)といった詳細設定ができる。グリッドを使用することも可能だ。
また、道路やマークなどの種類ごとに「初期設定」が可能で、よく使う色や幅、サイズなどを指定しておけば、地図全体や複数の地図のイメージを統一できる。
テキスト以外のオブジェクトは、3段階の「画層」(最上層/中間層/最下層)を使って配置できる(「道しるべ」全体では、テキストの層を含めて5層のレイヤを使える)。ユニークな機能として、同じ層にある道路や河川をくっつけて配置すると自動的に接続される機能があり、交差点や河川の分岐が簡単に描ける。逆に、立体交差は層をずらすことによってうまく表現できる。
そのほか、地図全体の背景への塗りつぶしや枠、ペイントソフトなど他のソフトで作ったオブジェクト(BMP形式)を貼り込む機能などがある。作成した地図はオリジナルの地図ファイル形式(RMP)のほか、BMP/JPEG/WMFで保存できる。印刷時にプレビューを表示す機能や、地図サイズをB5〜A3、はがきサイズで設定する機能もある。