特に、アニメーション作成に便利な機能を備えたグラフィックエディタ。BMP/JPEGなどの静止画はもちろん、アニメーションGIFやAVIといった動画を編集する機能に優れているのが特徴だ。GraphicsGaleは、MDIタイプのウィンドウ構成を持つグラフィック編集ソフトだ。対応する画像形式は、BMP/GIF/JPEG/PNGといった標準的な形式に加え、GraphicsGale独自形式であるGale(GAL)、さらにビデオファイルであるAVIや、GIFによる動画形式であるアニメーションGIFといった形式もサポートする。
描画機能は、筆先の太さや形状、色などを選択して描画する基本的な機能を備えるほか、マルチレイヤもサポートする。レイヤごとに表示のON/OFFができるはもちろん、レイヤの透明度などを設定できるため、表現力の高い画像編集が可能だ。ぼかし、シャープ化、色調整といったフォトレタッチ機能もサポートするため、一から作画を行う場合はもちろん、既存の画像を加工するのにも便利に使用できる。TWAINを利用したスキャナからの画像読み込みも可能だ。
最大の特徴といえる動画編集機能では、動画に含まれる各フレームの画像に対して直接ペイント加工が行えるほか、全フレームを対象としてフィルタや色調整、回転といった一括加工を行うことも可能だ。フレームの追加/コピー/削除なども簡単に行える。アニメーションGIFを読み込んでAVIで保存したり、逆にAVIをアニメーションGIFで保存することもできる。AVIでの保存時にCODEC(圧縮・伸張プログラム)を選択することもできるなど、機能は高い。動画の各フレームを編集する場合もレイヤ機能は有効で、各フレームごとに個別にレイヤを定義することができるので、特定フレームだけにレイヤを追加して動画を加工するといったことも可能だ。
画像ファイルをサムネイル表示で管理する画像ブラウザも付属しており、盛りだくさんの内容のソフトだ。