ベクターソフトニュース - 2000.10.14

	エクスプローラ拡張メニュー　Ver.2.1.0.0 エクスプローラにさまざまな機能を追加するシェルエクステンション ■Windows 2000/98/95/NT　■シェアウェア

	■追加できる機能は実に豊富。階層化してわかりやすく整理されている Windowsエクスプローラの機能を拡張して、使い勝手を大幅に向上させるシェルエクステンションソフト。右クリック（コンテキスト）メニューや右クリックでのドラッグ＆ドロップメニューに機能を追加し、ファイルのコピー・移動・更新などの機能を強化するほか、ファイルの圧縮・解凍、メモリ情報の確認、ファイル内容のテキスト表示といった機能が追加される。 エクスプローラ拡張メニューの最大の特徴は、カスタマイズ性の高さだ。コンテキストメニューに追加する機能、プログラムの動作条件などを細かく設定することができる。最大100個までメニュー項目を追加することが可能で、区切り線で区切ったり、最大16階層のサブメニューによってわかりやすく分類できる。WindowsやMS-DOSのプログラムを登録したり、必要最小限の追加機能だけを使いやすく配置したりと、ユーザの好みに合わせて、カスタマイズは自在に行える。 追加機能は、実に豊富に用意されている。本体だけでも圧縮・展開、ファイル操作など、20種類以上の機能が装備されているが、追加モジュールを組み込むことにより、さらに追加機能を増やすことも可能だ。 ファイルの圧縮・展開（解凍）に関する機能としては「クイック圧縮」「クイック解凍」「書庫一覧」「書庫の連結」「自己解凍書庫の作成」といったものが用意されている。いずれもLZH書庫を操作するものだが、モジュールを追加すれば、ZIP、CAB、TAR、ARJなどの他の形式やISHファイルの操作、巨大ファイルの分割・結合といった機能も使用できるようになる。 ファイル操作に関する機能には、フォルダを指定してファイルを開く/コピー・移動・更新する機能などがある。よく使うフォルダを登録することもでき、頻繁に使用するフォルダに対してすばやいファイル操作が行える。フォルダの指定時に実在しないフォルダを指定して、フォルダを新規作成することも可能だ。複数ファイルの一括ファイル名変換機能もあり、名前をすべて大文字（あるいは小文字）にしたり、連番でファイル名を付けることもできる。ファイルのプロパティからファイルの日時を変更する機能もある。 各種の情報を取得する機能としては、メモリ情報や空きディスク領域を表示する機能がある。フォルダやファイルのパス名、ファイル名をクリップボードにコピーすることも可能だ。「テキスト表示」といって、指定したファイルの内容を拡張子（ファイルタイプ）にかかわらずテキスト表示する機能もあり、関連付けされていないファイルの中身を確認したいときに便利だ。さらに、追加モジュールでは、ファイルの内容を「16進表示」する機能も用意されている。 ●

	エクスプローラのコンテキストメニューに独自の機能を追加するソフトは数多いが、エクスプローラ拡張メニューの優れた特徴は、何といっても「カスタマイズ性の高さ」と「操作性のよさ」だろう。メニューに追加する項目やその配置などを自由に、しかも簡単に設定できるので、追加機能やプログラムを大量に登録しても操作性が低下するということはない。また、なにより、不必要な機能まで追加されてメニューに表示されるといったこともないので、気持ちがよい。 追加機能の内容やその操作、カスタマイズ内容もよく考えられている。日ごろエクスプローラを使っていて不便に思う点をさりげなくフォローしてくれる機能が多く、操作も自然で、使っているうちに追加機能であることをつい忘れてしまうほどだ。 （秋山 俊） 《スクリーンショット》　追加する内容や位置は、ツリーによって自由かつ簡単に設定できる 《スクリーンショット》　拡張メニューの動作条件なども細かくカスタマイズできる 《スクリーンショット》　WindowsやMS-DOSのプログラムも条件を詳細に設定して登録できる 《スクリーンショット》　ファイルのプロパティに「日時の変更」タブが追加される 【作　者】 広山 雅明　さん 【作者のホームページ】 http://www.bekkoame.ne.jp/~mt.wide/ 【レジ作品番号】 SR002753 【補　足】 試用期間は90日間

	■ソフトを開発しようと思った動機、背景 以前、Windows 3.1のファイルマネージャ用の拡張ソフト（「ファイルマネージャ拡張メニュー」）を作成していて、Windows 95用にも同様のソフトを開発しようと考えました。 ■開発中に苦労した点 まず、シェルエクステンション（エクスプローラを拡張するためのソフト）に関する技術資料があまりにも乏しく、また、構造上、デバッガを利用してのデバッグが困難なこともあり、試行錯誤に多くの時間を費やすことになりました。 ■ユーザにお勧めする使い方 「プログラムの追加」機能は、お使いになる方の工夫によって、はじめて生きてきます。プログラムが組めなくても、コンソール（DOS）コマンドやバッチファイル、スクリプト等を活用することによって、エクスプローラに新たな機能を加えことが可能になります。 ■今後のバージョンアップ予定 作りはじめてからかれこれ5年あまりになるソフトですので、今後大幅なバージョンアップの予定は残念ながらございません。今後は、いままで時間がなくて行えなかった細かな部分での改良を行ってゆきたいと考えています。 （広山 雅明）
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