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ベクターソフトニュース - 2000.06.21
Link Page Workshop Link Page Workshop Ver.1.00
1,000個程度のリンク集も効率的に管理できる、リンク集ページ作成専用ソフト
Windows 2000/98/95/NT フリーソフト
「Link Page Workshop」の動作画面
■メイン画面。中央のリンクアイテムはジャンル別のほか、全ジャンルでの一覧でも表示できる

Webページでよく見かけるリンク集を、効率的に作成・管理することができるソフト。ごく簡単なリンク集から“1,000個程度までの中規模”のディレクトリ型リンク集の作成を想定しており、そのために特化した機能・設定を持つ。そのままでも使えるテンプレートが内蔵されており、データ入力後、すぐにHTMLを出力することも可能だ。

Link Page Workshopは、Yahoo! のようなディレクトリ型検索サービス風リンク集の作成を目的としたソフトで、その機能は「元となるデータの入力・管理」と「HTML出力」に大きく分けられる。

Link Page Workshopでは、リンク集の構成要素を上位から「プロジェクト」−「ジャンル」−「リンクアイテム」として管理する。個々のリンク先の情報はリンクアイテムとして管理され、ここにはページタイトル、URLのほか、作者名や作者のメールアドレス、リンク集に貼り付けたい「お持ち帰り用バナー」などを登録しておける。ジャンルはリンク集の中での大きな分類となるもので、Windows/Macintosh/MS-DOS……、政治/経済/社会/スポーツ……など、ユーザの好みに応じて作成できる。1本のリンク集にあたるものがプロジェクトと考えればよい。

リンクアイテムでは、1,000個程度のリンク集も効率よく管理できるよう、上記のデータに加え、「アトリビュート」「コンテンツ」の2種類の分類情報も登録できるようになっている。それぞれリンクアイテムの属性(例えばJava Appletを使用、など)、ページ内容(例えばゲーム/CG/ユーティリティ……など)を登録するものだが、いずれの分類情報も、リンクアイテム数が多くなった場合でも管理しやすいように、ユーザが適当に項目を設定すればよい。これらの情報は、HTML出力を行う際に絞り込み条件として使用することができる。

HTMLの出力形式は「簡易」「詳細」の2種類の設計方法から選択できる。簡易設計は、ジャンルによる分類のみで出力するもの。単純なディレクトリ構造のページしか出力することができないが、ユーザが難しい設定を行う必要がなく、簡単にリンク集を生成できる。詳細設計は、リンクアイテムのさまざまな登録情報をもとに絞り込み/ソートを行い、ディレクトリ構造を作成してHTMLを出力する。絞り込みでは、タイトル名/作者名などのほか、アトリビュートとコンテンツの設定項目をAND/OR/NOTの演算条件として用いることで、細かな分類を行うことができるようになっている。絞り込んだリンクアイテムは、一覧を作成することも可能だ。

実際のHTML出力はテンプレートによって行う。テンプレートはあらかじめ内蔵されたものがあり、それを利用すれば、データ入力後、すぐに見栄えのよいリンク集を作成できる。テンプレートを編集すれば、出力ページの外観をカスタマイズすることも可能だ。また、サンプルデータも用意されているので、これを見ればLink Page Workshopのおよその構造は理解できるだろう。

そのほか、リンクアイテムのドメイン名一括変換機能や、アトリビュート/コンテンツの値を整理する機能などがある。

reviewer's EYE 作者は、膨大なリンク集の管理に困ってこのソフトの作成を決意したということだが、同様の悩みをもった人でないとこのソフトのコンセプトをすぐに理解するのは難しいのではないだろうかというのが素直な印象だ。簡易設計機能とサンプルデータによって、はじめてでもそれなりに使えるが、やはり本領は詳細設計にこそあるといえるだろう。

実のところ、筆者もまだ使いこなしをマスターしたとはいえないレベルなのだが、使いこなせるようになったとき、リンク集の管理がかなり楽になるであろうことは現時点でも容易に想像できる。ユーザ層は限られるかもしれないが、必要な人にとっては本当に手放すことのできないソフトになりそうだ。

将来はWeb上での検索ができるようにCGIを提供したいということなので、今後の成長にも期待したい。
(福住 護)


スクリーンショット》 リンクアイテムの登録画面。詳細設計時には、右に表示されるアトリビュート/コンテンツの情報が活用される
スクリーンショット》 簡易設計画面。簡易設計では、ジャンルによる分類のみでHTMLが出力される
スクリーンショット》 詳細設計画面。アトリビュート/コンテンツの情報などによる絞り込みやソートで、より大規模なリンク集もわかりやすく出力できる
スクリーンショット》 同梱のサンプルデータによる簡易設計の出力例。テンプレートをカスタマイズしなくてよいなら、データ入力だけでこのようなHTMLを簡単に作成することが可能だ


【作 者】 瑞輝智佳 さん
【作者のホームページ】 http://www.nx.sakura.ne.jp/~elysium/software/
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

私自身もWebページを公開しているのですが、準備期間が長かったせいか初公開の時点からリンク先はかなりの数に上っていました。それ以降、リンク先は増大することはあれ減ることはなく、その管理は複雑怪奇を極め、とても手作業でどうにかなるようなシロモノではなくなってしまいました。専用ツールを自作したり、JavaScriptで検索エンジンを作ってみたりしたのですが、機能的な貧弱さと専用ツールである問題点が払拭できずにいたのが実状です。Link Page Workshopはそのすべてを解決させるべく、個人的な必要から生まれたツールです。

■開発中に苦労した点

柔軟なディレクトリ構造の構築をするための継承関係の概念を作り出すことや、それを実現するユーザインタフェース作りに苦労しました。また、一般公開を視野にとらえた瞬間に必要になったお試し初心者向け機能を、メインである熟練者向け機能にうまく融合できるかということにも苦労しています。

しかし、本当に苦労した点は、自分自身のWindowsプログラミングスキルのあまりの少なさに尽きるのではないかと(笑)。

■ユーザにお勧めする使い方

きっぱりと言いますが、10や20のリンク先程度しか管理していないのなら、Link Page Workshopはオーバスペックです。100個を軽く超えてしまうようなリンク先を管理している、もしくは管理する予定の場合にこそ威力を発揮します。

Link Page Workshopの特徴はアトリビュート項目とコンテンツ項目の論理演算による絞り込みですので、リンク先のページが有する情報をなるべく詳しく設定することがコツです。簡易設計ではジャンル分類だけの簡単なディレクトリ構造しか生成しませんので、せひとも詳細設計をご活用ください。

また、これがある意味、本来の使い方といえますが、ユーザのWebページへのリンク集作成に追われて切羽詰まっているソフトウェアハウスのWebページ管理者の方(笑)、ぜひ、Link Page Workshopに移行して登録フォームをページに追加しておきましょう。劇的に楽になること請け合いです(笑)。

■今後のバージョンアップ予定

Perlスクリプトによる検索CGIを、やはり個人的な要求から提供する予定です。また、生成するHTMLをより柔軟に設定できるように拡張したり、わかりづらいダイアログなどを再整理したり、デッドリンク検出機能の搭載と、いろいろ考えています。絶無とはいいませんが、数少ないリンク集作成専用ツールです。この分野でのデファクトスタンダードになることができるよう、一路邁進していきます。
(瑞輝智佳)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

フリーソフト
Link Page Workshop 1.04 中規模ディレクトリ型リンク集の作成・保守支援 (742K)



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