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ベクターソフトニュース - 2000.05.20
つーちゃん つーちゃん Ver.0.0.2
制限時間内にキャラを家まで連れてゆく、ほのぼのとした雰囲気のアクションパズルゲーム
Macintosh フリーソフト
「つーちゃん」の動作画面
■色の違うブロックが一度通ると消えてしまう「消える道」。最初に道順を考えてからキャラを動かそう(画面は第2面)

キャラを操作して、制限時間内に家(ゴール)にたどり着かせるというアクションパズルゲーム。ステージは基本マップの30面に加え、それを全部クリアした際に追加されるボーナスマップ20面の計50面。メインキャラのつーちゃんをはじめ、全体的にほのぼのとした雰囲気が心地よい。

主人公のつーちゃんは散歩が大好き。ところが、近所の道路は手抜き工事のせいで、一度通ると崩れて消えてしまうという物騒な状態になっている。崩れるポイントは、その部分だけ他の道と色が違うので一目でわかるが、実はつーちゃん、この危険な道をそのまま放ってはおけない性質だ。画面上の「消える道」を全部消してしまうまでは頑として家に入らない。すべて消去して、制限時間内に無事、家まで辿りつくとステージクリアとなる。制限時間は1ステージ約100秒。プレイ中は、残り時間がTimeバーに表示される。

キャラはキーボードで操作するが、使用するのは上下左右に移動させるキー(テンキーの【8】【5】【4】【6】など)のみ。道路の上は左右に、またハシゴなどを使って上下に移動できる。何もないところを通れば、当然下に落ちる。落下しても死んでしまうことはないが、身動きがとれなくなればそこまで。残り時間を立往生してつぶすことになる。消えてしまったブロックは二度と通れなくなるので、開始時に道順をよく考えてから動かそう。スタート時のつーちゃんは3人。時間内にステージクリアできないとひとり減る。すべてのつーちゃんがいなくなるとゲームオーバー。つーちゃんは5面クリアするごとにひとり増え、最大5人まで増やすことができる。また、プレイ途中のステージデータを保存し、あとから再開することも可能(ただし、つーちゃんがひとり減った状態で保存されるので、つーちゃんがひとりの状態では保存できない)。

ステージクリアが目的のゲームだが、得点で他のプレイヤーと競うこともできる。得点は地面を消したとき、ステージをクリアしたときなどに加算される。ステージクリアの際は残り時間が多ければ多いほど、また先のステージほど高得点が得られる。ステージクリアできずにつーちゃんがひとり減ってしまった場合は、ステージ開始時の得点から100点マイナスされて再スタートとなる。そのほか、キャラの移動速度が2倍になるターボモードがあり、高得点を狙うことも可能だが、制限時間が通常より15秒短くなる。

マップは、突然、道路に氷のブロックが落ちていたり、ジャックと豆の木をモチーフとした巨大植物があったり、渡れる天の川(?)が流れていたりと凝っている。また、ステージが進むと、さまざまなブロックが登場してくる。配布アーカイブにはマップ作成ツールも含まれており、オリジナルマップを作成して楽しむこともできるようになっている。

ちょっととぼけたユニークなキャラとの不思議な散歩は、子供から大人まで世代を超えて幅広く楽しめる。BGMも心地よい。

reviewer's EYE とぼけたキャラと、タンゴやオルゴール調のBGM、そしてちょっと幻想的なステージ画面が微妙にマッチしたパズルゲームだ。せわしない日々に、ゆったりとした時間を提供してくれる。ゲーム全体が醸し出すほのぼのした雰囲気は実に心地よい。

豊富なマップに加え、標準で添付されるマップエディタは使いやすく、間単ににオリジナルマップで遊べる点もうれしい。つまり、ゆったり、長く遊べるというワケだ。

ゲームは、作者が所属するユーザグループ「アマクリ」(http://amacre.site.ne.jp/)で連載する「REALbasicで、目指せ!ゲーム作家」という記事用に作成したとのこと。そのため、連載記事を参考にすれば、基本的な作り方もわかるようになっている。もし、プログラミングに興味がある方は、そちらも一度覗いてみてはいかがだろうか。
(フェムス・安藤 しょうこ)


スクリーンショット》 大きな植物は昔、米国のお友だちのジャックからもらった豆の木だそう。もちろん上ることができる(第5面)
スクリーンショット》 幻想的なマップ。帯状の星屑(?)は、つたって移動できる。ここでは黄色いブロックが消える道になっている(第7面)
スクリーンショット》 こんな氷のブロックが落ちていたりする。押すと滑る。うまく使って道を穴埋めしないと、家までたどりつけない(第10面)
スクリーンショット》 同梱のマップエディタ「mapmaker」。標準マップをすべてクリアすると、オリジナルマップを作って遊べる


【作 者】 掌田津耶乃 さん
【作者のホームページ】 http://www.netjoy.ne.jp/~tuya/
【動作に必要なソフト】 QuickTime
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

ホームページ にてREALbasicという言語によるゲーム作りの連載をしていまして、その中で教材として作ったゲームを本格的にリメイクしたのが「つーちゃん」です。ですから、もともとは連載記事用のサンプルだったわけですね。

■開発中に苦労した点

グラフィック周りの処理でしょうか。開発に使ったREALbasicというソフトは、画面表示関係がちょっと遅い気がします。βの段階では、CPUパワーのないマシンだと1マス移動するごとにピクッと止まったりしていました。それでグラフィック周りを全面的に書き換えて0.0.1を出し、さらに修正をして0.0.2を出しました。0.0.2で、ようやく古いマシンでもそれなりに遊べるようになったと思います。

プログラミング以外では、マップのデータを作るのが大変でした。ゲームのおもしろさは、どれだけおもしろいマップを用意できるかにかかっていると思ったので……。付属のmapmakerも、実は自分でマップを設計するために作ったものなんです。やさしすぎず難しすぎず、適度に楽しめるレベルのマップというのはなかなか作るのが難しいんですね。

■今後のバージョンアップ予定

「フリーソフトはシンプルな方がいい」という考えなので、機能を増やす方向でバージョンアップするつもりはありません。マップを増やすとか、より快適に動くように改良できればと思います。ただし、予定は未定ですが……。
(掌田津耶乃)
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フリーソフト
つーちゃん 0.0.3 キャラクタを操作してクリアするリアルタイム・パズルゲーム (641K)



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