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Pocket Vector ソフトニュース - 2003.02.19
Addrex Addrex  1.4
画像データが登録でき、見やすい一覧表示も可能なアドレス管理ソフト
PalmOS フリーソフト
アドレス一覧や詳細データをカラフルな色分けで表示するアドレス帳ソフト。「X-Face」形式の画像データを登録できるほか、画像編集機能も用意されている。


メイン画面
■ アドレスを見やすく一覧表示。タブやインクリメントサーチで探したり、ソートや表示切り替えが可能だ

「Addrex」はPalm標準の「アドレス」のデータと連携し、画像の追加やソート表示などが行える多機能アドレス帳ソフト。起動後はアドレスの一覧画面が表れ、ここでタブを押しての検索や文字列のインクリメントサーチ、カテゴリーの絞り込み表示を行うことが可能だ。一覧形式も姓名/会社名のソートの優先順位を切り替えたり、姓名/会社名を二段にして表示したりすることもできる。

一覧からアドレスを選択すると詳細画面となり、データの詳細をアイコンや色分けで見やすく表示できる。登録/表示する内容は「アドレス」と同じで、データの追加や変更は「新規」ボタンからの登録や、詳細画面をタップしての編集で行える。

アドレスデータに、メールソフトなどで使用される「X-Face」形式画像(48×48の白黒画像)を登録できる点が大きな特徴。あらかじめPC側で画像を「X-Face」形式の文字列データに変換しておき、Hotsyncした文字列を「コメント」欄に貼り付けて登録する。「画像編集」では、簡易ドットエディタでの描画や、クリップボード経由での画像呼び出し(OS4.0以降のみ)で画像をプレビューし、縮小率や濃淡を調節することもできる。

そのほか、プライベート設定や名刺への設定(2つまで可)、アドレスの赤外線送信(カテゴリー全体の送信も可)、アドレスへの直接電話、カテゴリー毎のソート条件の保存(OS4.0以降に対応)などの機能を備える。オプションでは、各画面の表示/操作設定の変更や、詳細画面や一覧画面での背景の色指定が可能だ。
◆その他のスクリーンショット
スクリーンショット スクリーンショット スクリーンショット
■ 詳細表示画面。画像表示だけでなく、色分けされたデータ表示でわかりやすい
■ 画像はX-Faceの文字列データを貼り付けるほか、自分で描画したりクリップボードから取得したりして作成可能
■ カテゴリーごとにソート条件を保存することも可能だ(OS4.0以降)
reviewer's EYE 最大の特徴はやはり画像貼り付けができるという点だろう。無機質な感じのする「アドレス」と違い、色指定やアイコン表示も含めてユーザの好みにあわせて使用することが可能だ。名刺交換で顔の画像もやりとりできる。「X-Face」形式自体はそれほどメジャーな形式でないかもしれないが、クリップボード経由の画像作成も可能なので、十分活用できるだろう。

検索性もすぐれていて、タブによる読みでの区分け(行のポップアップやアルファベットへの切り替え機能もある)だけでもとても便利だ。チェックマークや背景色による絞り込みなどができるとさらによいかもしれないが、よほどの登録件数がない限り、今のままでもすばやい検索が行える。
(塩野貴之)

【作 者】 yoshimov さん
【作者のホームページ】 http://pobox.com/~yoshimov/addrex/
【備 考】 OS3.0〜5.0まで対応するが、対応する機能は若干異なる。また、X-Faceはこちらなどで公開されているツールを利用する
ソフト作者からひとこと
■ ソフトを開発しようと思った動機、背景

単純に画像が表示できてタブの使えるアドレス帳が欲しかったんです。それで、gcc+prc-tool を使ってX-Faceの画像を表示するテストプログラムを作ってみたところ意外と簡単にできたので、本腰いれてやってみるかと思ってCodeWarriorの古いやつを買って開発をはじめました。

■ 開発中に苦労した点

Palmからはアドレス帳のソースが公開されていたんですが、当然日本語版ではなかったので、読みの扱い方をまず解析しないといけなかったのが大変でした。あとはカテゴリ別にソート順を変えられるようにしているんですが、この処理の実装が一筋縄ではいかず、作りはじめてから後悔しました。結局最終的にはちょっと裏技っぽい方法で強引に解決しています。

それと、赤外線の送受信処理の実装も大変でした。赤外線の場合はデバッグにエミュレータが使えないので、実機に入れて、試して、エラーが出て、また直して入れて、、の繰り返しを延々続けました。この辺は開発環境がもう少しサポートしてくれると開発者も楽になるでしょうね。

■ ユーザにお勧めする使い方

私自身は、ハードボタンで起動してタブを指で数回押して検索する、という使い方をしてます。あとは、日本語モードにしなくても読みのインクリメンタルサーチができますので、ローマ字をGraffiti やキーボードで直接入力して検索するのもお勧めです。名刺交換の際には是非 X-Face を活用して、顔写真を交換してみてください。

■ 今後のバージョンアップ予定

今のところ考えているのは、以下の機能です。

1. スケジュールとの連携
スケジュールと連携したアドレス管理を何とかできないかと試行錯誤中です。

2. 次世代X-Faceへの対応
PNGをベースにした新しい X-Face が提案されているようなので、できればこれに対応したいです。これができればカラー画像の貼り付けもできるようになるかも!?

どちらも予定は未定ですので、あしからず。

(yoshimov)
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フリーソフト
Addrex 1.4 画像の貼り付けられる多機能アドレス帳 (131K)



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