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Pocket Vector ソフトニュース - 2002.01.16
かれいどすこーぷ かれいどすこーぷ  1.1
多様な設定変更に対応するカラフルな万華鏡シミュレータ
PalmOS フリーソフト
回転する度に違う模様が映し出される万華鏡をPalmでシミュレートできるソフト。要素の色や形状の変更、回転速度指定など、細かな設定が自在にできるのが特徴だ。


メイン画面
■ カラフルな「具」が回転で移動し、連続する絵を作っていく。ジョグダイヤルを使えば、より万華鏡らしく操作できる

「かれいどすこーぷ」は、Palmできれいな万華鏡を作成することができるソフト。CLIEのジョグダイヤルで万華鏡の回転方向を変化させて楽しむこともできる。細かなカスタマイズできるのが特徴で、オプションから万華鏡の動作指定、色彩、音楽、要素となる「具」の変更、鏡の指定、時計表示機能などの各種設定が行える。

動きに関する設定の「Movement Setting」では、回転速度、回転角度、ジョグに対応する回転角度、重力の大きさ、ランダムに移動する距離、160×160の画面変更などを設定する。「Color」では、背景色と前景(枠部分)の色をカラーパレットから選択できる。また、「Sound」では曲(バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」)のON/OFF、ボリューム設定、テンポや音の長さを調節可能だ。

回転するごとに移動し、万華鏡の景色の構成要素となる「具」は「Objects」から設定する。5種類の「具」があり、大きい4種類は赤/青/黄からそれぞれ数(1〜10個)を指定する。点状の小さい「具」はカラーパレットから色指定が可能で、最大6種類をそれぞれ10個まで設定できる。

「Mirror」は鏡の設定で、2枚(正六角形になる)または3枚(無限に広がる)の選択や、枠線の表示/非表示、画面の大きさに対する表示面積の割合などが指定できる。

実用的な機能として時計表示機能があり、「Clock」から設定ができる。文字色//背景色、フォント、日付・時刻の表示/非表示、日付表示のロング/ショートをそれぞれ選択可能だ。日付/時刻の両方の表示をOFFにして表示させないようにすることもできる。

これらの設定は名前を付けて3つまでセーブすることが可能で、「Data Base」からそれらの保管/復元が行える。
◆その他のスクリーンショット
スクリーンショット スクリーンショット スクリーンショット
■ 鏡が2枚の設定だと、正六角形の万華鏡になる
■ 要素となる「具」の設定。自由に数を指定できる
■ カラーパレットで背景や小さい「具」の色指定などが可能だ
reviewer's EYE Palmにはビジネスユースを目的とした実用的なソフトやゲームソフトが多い中、万華鏡という美的なアクセサリをシミュレートしたこのソフトは、Palmソフトの幅をさらに広げてくれそうな存在だと感じた。単に自作の万華鏡を楽しむだけでなく、スクリーンセーバのような感覚で楽しむことができる。

お遊び要素として、たとえば文字や絵の画像を「具」にして回転させ、バラバラになっていく状態を逆回転して見て、文字を当てるとか(「ウルトラセブン」のオープニングのロゴ表示をイメージして欲しい)、そういったゲーム的要素を盛り込んでいってもおもしろいかもしれない。
(塩野貴之)

【作 者】 小澤 伸通 さん
【作者のホームページ】 http://hp.vector.co.jp/authors/VA003009/
【備 考】 VisorPrismなどの一部機種では「具」が逐次表示され、滑らかに表示されない
ソフト作者からひとこと
■ ソフトを開発しようと思った動機、背景

このプログラムは、ソニー株式会社様の第2回「クリエ」プログラムコンテストの「応募宣言します!」に企画を提出して採用されたものです。残念ながら本選には通りませんでしたが、、、

この「かれいどすこーぷ」は、私にとって始めてのパームウェアです。そして現在の所、私の唯一のパームウェア作品です。また、今まで技術系のプログラムばかりで、エンターテイメント系のプログラムは初めての挑戦でした。従いまして、プログラムの完成度につきましては、皆さんの満足を得られるものかどうか、いまひとつ自信がありません。などと、言い訳から初めてしまいましたが、ご辛抱の上もう少しお付き合いください。

■ 開発中に苦労した点

一番苦労したのは、何と言ってもグラフィックスの描画スピードです。特に、ビットマップを数多く同時に動かすなどというのは、現在のパームデバイスにとっては鬼門です。また回転運動をさせるには三角関数は必須ですが、パームデバイスには浮動小数点演算を行うハードウェアが無い。などなど、万華鏡シミュレーターの実現に欠かせない要素が、ことごとくパームデバイスの不得手な部分と重なってしまいました。ただ多くの方が、同じような困難を乗り越えて、限られたリソースの中で素晴らしいプログラムを開発されてきたという事実が励みとなって何とか完成までこぎつけました。

■ 最後に

万華鏡らしく見せるために、いかに詳細な動きを実現するかということと、描画スピードを得ることのトレードオフによってアルゴリズムが決まって行く過程や、グラフィックス描画のためのアルゴリズムを考えるのにグラフ用紙と定規、分度器、それに関数電卓を持って机の前で唸っている姿は、今までの私のプログラミング・スタイルには無かったことで、とても新鮮なものでした。

この小さなパームデバイスの上で動くプログラムを作成するのは、個人が趣味としてプログラミングするにはちょうど良いサイズなのかもしれません。それゆえ、多くのユニークな作品が多くの個人プログラマーによって生み出されているのだと思います。パームデバイスのエンジンが強化されることが噂されていますが、ぜひとも、この「小さな」素晴らしい環境を損なわないものになって欲しいと願います。

(小澤 伸通)
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フリーソフト
かれいどすこーぷ 1.1 Palm で動く「万華鏡」シュミレーター (195K)



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