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Pocket Vector ソフトニュース - 2001.12.05
パパっとパームシリーズNo.2「Palm花札」 パパっとパームシリーズNo.2「Palm花札」  1.0
5種類のゲームが楽しめる、通信対戦も可能な本格花札ソフト
PalmOS 製品:試用可(1,880円)
「こいこい」「おいちょかぶ」「八八」など、5種類の花札ゲームがプレイできるソフト。赤外線通信を利用した2人対戦も可能だ。


メイン画面
■ きれいな花札で絵合わせ。「こいこい」など5種類のゲームがプレイできる

「パパッとパームシリーズNo.2 Palm花札」は、「花合わせ」「むし」「八八」「こいこい」「おいちょかぶ」の5つのゲームが用意された花札ソフト。どのゲームも開始時に札を引き、引いた札の「月」で先攻/後攻(親)を決めて進行する。1ゲーム12回(12ヵ月)の得点合計で最終的に勝敗を決定する。

「おいちょかぶ」は、1〜10月までの札を使用し、手札の月の数を加算して、互いの1の位の数字で勝敗を決めるというもの。まず、子が賭け数の上限となる「胴前」を設定し、4枚表向きに並べられた場札から1枚を選択して札を取り、点数を賭ける。3枚まで札を取ることができ、勝負時に合計が大きいほうが勝ち。「胴前」以上に得点を得ると親が交代する。数字の組み合わせで役ができ、小さい数字でも勝つことがある。

他の4つのゲームは、絵(同種の花)をあわせて札を取るタイプのゲームだ。手札を1枚出して場札と合わせて札を取り、さらに山札から1枚引いて場札と花を合わせて取る。花が合わない場合は場に札をおく。これを親から交互に繰り返し、取った札の役の点数で勝負を決めるというもの。特定の札を集めることで出来役になる。

「花合わせ」はシンプルなルールで、両者の手札がなくなった時点で1ゲームが終了。両者の取札の得点と「五光」「猪鹿蝶」「赤短」などの出来役の合計点を算出していく。

「むし」は、6/7月を除いた札を使用し、雨のカス札2枚を「鬼札」とするのが特徴。鬼札はどの札にでも合わせて取ることができ(場に雨がある場合は雨を優先)、逆に場札に鬼札がある場合は、必ず鬼札と合わせて取らなくてはならない。役は五光/三光/藤しま/桐しまの4つに限定される。

「八八」は、最初の場の札から小場/大場/絶場が判定され、その回の点数倍率が変動する。また、最初の手札内で「三本」「赤一」「くっつき」「からす」などの役がある場合はその札を公開。出来役が完成した時点でゲームを止め、そのプレイヤーがそのまま続行(下げる)するかその場で1ゲーム終了(勝負)するかを決定する。勝負時に、両者に札の点数と手役、出来役の合計に場の倍率がかけられ、点数が算出される。

「こいこい」も、出来役が完成した時点でゲームを止め、そのプレイヤーがそのまま続行(こいこい)するかその場で1ゲーム終了(勝負)するかを決定する。ただし、勝負を宣言した側の出来役の合計点のみが得点となる。「こいこい」後に相手が先に出来役ができた場合、得点は倍返しとなる。

ゲームはすべて、コンピュータ対戦と赤外線通信での2人対戦が可能で、それぞれのゲームのオプションでは「ヒコ札」「ふけ」などの採用/不採用を設定できる。そのほか、「こいこい」などのゲーム中は、自分や相手が取った札や点数は、別ページに切り替えて見ることができる。また、札の点数や月数表示、取れる札の白枠表示など、初心者にもわかりやすく配慮されている。

◆その他のスクリーンショット
スクリーンショット スクリーンショット スクリーンショット
■ 赤外線通信で2人対戦も楽しい。相手を探して対戦を申し込む
■ メジャーゲームのひとつ「おいちょかぶ」。月の数字が表示されているのでわかりやすい
■ 自分や相手の取った札や得点合計は、画面を切り替えて見ることができる
reviewer's EYE 江戸時代からの長い歴史を持つだけあって、花札はとてもおもしろい。筆者も子どもの頃からはまりっぱなしだ。普段は遊ばなくても、正月に家族で延々と遊んだ、などという記憶のある人も多いだろう。特にこのソフトの場合は対人間戦というおもしろさも味わえるし、対CPU戦でじっくりと遊ぶこともできる。

最初は札を覚えるのが手間取るかもしれないが、初心者にもわかりやすいルールのものが多いので、すぐに楽しめるだろう。また、手札のうちどれが場札の花に対応するか、という白枠表示も出るので、プレイしているうちに徐々に慣れていくことができる。派手なアクションなどがない分、シンプルに花札を楽しめるのがよい。

ただ、絵合わせ系の「出来役」で、例えば「月見で一杯」が「三光」と同じ点数のため、ちょっとイージーに点を稼げてしまうのが不満な人もいるかもしれない。そういう人のために、役(地方ルール)の採用/不採用や点数を設定して調整ができるとよいと思う。
(塩野貴之)

【作 者】 (株)オルジェ
【作者のホームページ】 http://www.oruge.co.jp/
【備 考】 試用期間中は、各ゲームとも3月(3ゲーム)までのプレイとなり、「対戦者募集」機能は使用できない
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

基本的なゲームがまだ少なかったので需要に応えるつもりで作成しました。今後も定番ゲームをいろいろとそろえて行きたいと思います。

■開発中に苦労した点

Palm色を強く出すようにした点でしょうか。今までのゲーム機、パソコンと違いスタイラス中心での動作であったり赤外線対戦を付加したり…。まだまだ、足りない点もありますが精一杯努力しました。

■ユーザにお勧めする使い方

一人でも二人でも手軽に遊べる便利さですね。ちょっとした待ち時間や移動時間に最適だと思いますので、気軽に音楽でも聞きながらやってもらえると嬉しいですね。

■今後のバージョンアップ予定

花札の定番ゲームは盛り込んでると思うのですが、日本の伝統ゲームだけに遊び方もまだあるようですね。要望があればさらに違った遊び方を入れた第二弾も考えます。

((株)オルジェ)
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